ざっくり、こんな移動
- Wi-Fi+トイレ付きの4列シート
- 予約割引で新宿~伊豆・修善寺間が片道2,570円、往復4,720円とリーズナブル
- 休憩はサービスエリアも楽しめる
東海バスが運行する「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」は、新宿と伊豆長岡・修善寺温泉を結ぶ高速バスです。乗り換えなしで目的地まで行くことができ、料金は片道2,570円、往復4,720円(※2019年10月以降)とリーズナブル。4列シートはおとなの遠足気分を盛り上げてくれると、シニアにも人気のバスです。
今回は「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」を利用して長岡温泉まで日帰りで出かけてきました。2018年からは沼津港深海水族館のラッピングバスで運行しています。
「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」はこんなバス
■目的地まで乗り換えなしで楽々
「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」は新宿と伊豆長岡・修善寺温泉を結ぶ4列シートの高速バス。伊豆長岡の富士見テラスや修善寺温泉へは電車で移動すると、最寄り駅から路線バスへの乗り換えが必要ですが、こちらのバスは乗り換えなしでアクセスできるのでとっても楽ちん! 高齢者や子ども連れの人にもおすすめです。
また、土日祝日は静岡の三島地区でも乗降できるので、三島在住の人が東京観光に利用するのにも便利です。
■予約割引が便利
予約割引を利用すれば、片道、往復運賃ともにお得になります。往復チケットの場合、復路が7日以内で指定でき、日帰りだけでなく温泉宿などで宿泊する場合にも利用できます。
伊豆長岡・修善寺温泉ライナー
■ペットと一緒に乗車可
長さ70cm以内、長さ・幅および高さの合計が90cmのペット用収納ケースに入れると、10kg以内のペットも一緒にバスに乗ることが可能! ペットと一緒の旅行もできます。
ただし、猛獣およびヘビ類は禁止。運行中に鳴き声や臭気、ケージから出すなどの迷惑行為があった場合は途中下車させられる可能性もあるそうなので、ペットの性格や体調をしっかり把握して利用しましょう!
4列シートの乗り心地をレポート
「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」は40人乗りの4列シート。荷物棚にはしっかりポールが付いており荷物の転落を防ぎます。シートはリクライニング可能なので長時間の乗車も疲れません。車内はWi-Fiが利用可能で窓の下にはコンセントもありますが、USBタイプではないのでスマホの充電を考えている人はコンセントつきのケーブルを持っていきましょう。
空調や読書灯は各自に対応しています。
降車を知らせるボタンもあります。終点以外の停留所で降りる人は、このボタンを押して降車を知らせます。
車内後部にあるトイレは水洗式です。洗面所で手も洗えます。
往路:出発は新宿駅南口目の前「バスタ新宿」から
「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」は新宿駅南口にある「バスタ新宿」4階から出発します。
平日は1日1往復、土日祝は1日2往復の運行。乗車時間は長岡温泉まで最短で130分、修善寺温泉までは最短で180分です。渋滞することで悪名高い東名高速道路と伊豆縦貫自動車道を利用します。渋滞時は30分程度の遅れで目的地に着くことが多いそうです。
車内にトイレがありますが、サービスエリアでの休憩時間も設けられています。休憩地は足柄サービスエリア(EXPASA足柄 下り)でした。
あれ? 目的地の長岡温泉の到着予定時間は25分後のはず! ドライバーさんに確認したところ、渋滞で少し遅れているとのことでした。どんなに遅れていても休憩時間は決められているので、時間が短くなることはありません。
足柄サービスエリアには温泉や足湯カフェ、大きなドッグランもあるんです。短い休憩時間で温泉に入ったり、収納ケースの中でおりこうさんにしていたワンちゃんをドッグランへ連れていくには時間がギリギリになってしまいますので、バスに乗り遅れないようにご注意ください。
私は崎陽軒でシウマイまんをテイクアウト。バスの中のおやつにしました。
長岡温泉に到着したのは予定より45分遅れ。停車ボタンを押して降車しました。
ここで降りたのは私だけ。修善寺温泉に出かける人が多いようです。長岡温泉のバス停を降りると、目の前は富士見テラスがある伊豆の国パノラマパーク。帰りのバスの時間までグルメ、足湯、絶景を楽しみました!
復路:伊豆長岡温泉乗車で池尻大橋下車
帰りは修善寺からスタートの「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」に、長岡温泉バス停から乗車しました。
時刻表よりも6分遅れてバスが到着。東海バスのホームページからバスが今どこを走っているのか確認できるので、少し遅れていることを知ることができ、イライラしないで済みました。
バスの位置がわかるのでトイレに行ったり、ベンチで座って休んでいることもできて、このサービスはとっても便利。
長岡温泉を予定より8分遅れて出発しました。伊豆縦貫自動車道が自然渋滞で足柄サービスエリア(EXPASA足柄 上り)には、なんと1時間以上かかってしまいました。
伊豆の国パノラマパークで水分を取りすぎた私は、その間に3回トイレを使用。トイレ付きでよかった!
帰りも足柄サービスエリア(上り)で休憩でしたが、午前中利用した足柄サービスエリア(下り)とは、入っているお店も少し違います。温泉はありますが、足湯カフェなどはありません。ドッグランはあります。
自分で選ぶ「しぞ~かおでん」は、家に帰ってからの夕ご飯にもピッタリです。大量に購入するとタッパウエアで持ちかえることができます。
「静岡生鮮マルシェ」では静岡の海の幸、山の幸、加工品などを購入することができます。都内では2,000円以上するシャインマスカットも1,000円台で買えちゃうのですから、素通りはもったいないですよ。
その後、バスに戻りましたが、なんと東名高速自動車道で事故渋滞にはまってしまいました!
帰りは都内の池尻大橋、新宿西口を経由してバスタ新宿が終点です。田園都市線の池尻大橋駅は渋谷、上野、世田谷方面に行く人にはとっても便利。バスを降りて目の前が田園都市線の入口なので、雨の日も助かります。
この日池尻大橋駅には2時間遅れで到着しました。
ちなみに前日はもっとひどい事故渋滞に巻き込まれ、新宿到着が予定到着時刻を4時間も過ぎていたそうです。自分で車を運転して出かけていたら、きっとグッタリ疲れ切っていたことでしょう。その点バスなら渋滞中も車内で休むことができ、精神的にも肉体的にも楽でした。
運転手さん、ありがとうございました。
まとめ
私が利用した平日の便は、年配の女性グループやご夫婦の姿が目立ち、女性グループはそれぞれおやつを持ち寄って、とっても楽しそうでした。普段車を運転しない女性がグループで遊びに行くのにも役立ちそうです。
また、渋滞は予想ができないもの。自家用車で出かけても避けられません。家族や友達と出かけてドライバーひとりが苦労することを考えると、バスはみんなでおしゃべりしたり、眠って過ごすことができるので、車内が険悪なムードになることもなくオススメです。
なによりリーズナブルだし、乗り換えなしで楽なので、伊豆長岡温泉や修善寺に出かける人はぜひ利用してみてくださいね。
伊豆長岡・修善寺温泉ライナー
(さとちん)