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春のフランスへ。気候と服装、旅支度のポイントとは?


春本番の暖かい季節になってきましたね。この春にヨーロッパへ旅行に行く予定のある方も多いのではないでしょうか。

今回は、私が住むフランスの春の気候について取り上げ、春のフランス旅行に最適な服装や持って行くべきアイテムなどを紹介します。
参考にしたいフランス人のオシャレのポイントや、フランスに春の訪れを告げる花々についても取り上げますよ。

フランス旅行のご予定がある方もない方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。


フランスの春。日本との気候のちがい

日本では3月になると一気に春らしい日が増えてきますね。寒さも和らぎ、桜の花が咲き始めるところもあります。
では、フランスはどうでしょうか。フランスはとても広いので、中でも多くの人が観光に訪れるパリを例にあげて紹介します。

パリでも3月になると春の兆しを感じることが増え、冬の寒さが和らぎ始めます。
最高気温の平均は13℃程度。日中は暖かさを感じる日も増えてきますが、朝は5℃前後まで冷え込むことも多いです。コートの下に厚手のシャツやセーター、インナーウェアなどを重ね着して、体温調節しやすくすることが大切です。
日によっては昼間もあまり気温が上がらず冬のような寒さになることもあるので、ダウンコートを着ている人もよく見かけます。

4月になると徐々に春らしい暖かな日が増えて過ごしやすくなります。
日中は17℃くらいまで気温が上がりますが、最低気温は一桁になることがほとんど。朝晩の冷え込みに備えてジャケットや軽めのコートがあると便利です。
コートの下には薄手の長袖シャツやカーディガンなどを着て、暖かい日中は上着を脱いで薄着で過ごす人も多いですよ。

5月に入ると更に暖かさが増します。最高気温の平均は20℃、最低気温の平均は11℃と快適に過ごせるようになります。
日本の春と似たような気候になりますが、まだ寒さを感じることもあるので、薄手のジャケットやカーディガン、軽量のコートなどがあると便利ですよ。

パリと東京とを比べると、パリの方が少し肌寒く春の季節の進み具合はひと足遅め、といったイメージです。


春のフランス旅行に持って行くべきアイテム

①衣類
日本では5月に入ると日中は半袖で過ごせる日も増えてきますが、フランスは春を通して基本的に長袖で大丈夫。
春にフランスへ旅行に行く際は、朝晩と日中の気温の変化に対応できる上着や、重ね着しやすい衣類がおすすめです。例えば、Tシャツや薄手のトップスの上にジャケットやカーディガンを羽織れば簡単に調節ができますよ。

冷え込む日に備えて、防寒対策も忘れないでくださいね。
おすすめはコンパクトにバッグに収納できる、ライトダウンジャケットやストール。
ライトダウンジャケットはアウターとしてはもちろん、コート下にインナーとして着ることもできるので、変化する気温に幅広く対応できます。
ストールはおしゃれのポイントにもなりますし、首に巻いたり、コートの上から羽織ったりと使い回せて便利ですよ。

ちなみに、一般的なレストランはカジュアルな服装で問題ありませんが、一部の高級レストランではドレスコードがある場合があります。
オペラ鑑賞や高級レストランへ行く予定がある場合は、ジャケットやワンピースを持っておくと安心ですよ。

②紫外線対策
4月頃から徐々に日差しも強く感じられるようになり、紫外線の影響も増してきます。紫外線対策としてサングラスや帽子、日焼け止めなども用意しましょう。

③降雨対策
フランスは小雨や一時的な降雨がよく見られます。突然の雨に備えて、軽量のフード付き防水ジャケットや雨ガッパを持っておくと安心ですよ。
ちなみにフランスでは傘をささない人が多いです。折り畳み傘も便利ですが、防水ジャケットなら観光中も動きやすく寒さ対策にもなって重宝しますよ。

④アクセサリーや小物類
旅行中は服の選択肢が限られるため、ファッションが単調になりがちです。
アクセサリーや小物類があれば、ちょっとした気分転換になりますよ。ファッションのアクセントになりますし、スカーフや帽子は寒さ対策や日焼け防止にも役立ちます。

旅行には必要最低限の服を持ちつつ、小物を使ってファッションの幅を広げるのがおすすめです。
また、旅行中はたくさん歩く上にフランスは石畳も多いので、靴は履き慣れた歩きやすいスニーカーやフラットシューズにしましょう。


センスが光るフランス人のファッション

フランスにいて思うことは、ファッションは若い方だけのものではないということ。おばあちゃんになってもおしゃれにとても気を配っているのが印象的です。普段から明るい色をコーディネートに取り入れたり、夏になれば膝上丈のワンピースを着こなしたりと、いくつになってもオシャレを楽しんでいます。

シンプルでありながら洗練されたベーシックなファッションを好むフランス人。着心地や快適さなどの機能性を大切にする一方、派手なデザインや過度な装飾はあまり見かけません。靴もスニーカーやショートブーツ、ヒールのないサンダルが基本で、歩きやすさを大事にしています。

そんなシンプルなファッションの中にもセンスが光るのがフランス人です。
例えば同系色のファッションに差し色をプラスしてアクセントにしたり、パンツの裾をロールアップして全体のバランスを整えたりなど、細部にこだわる繊細な着こなしが得意です。
カジュアルなコーディネートにショートブーツを合わせて全体の印象を締めたり、綺麗めなコーディネートにスニーカーを合わせて抜け感を演出している方もよく見かけますよ。

フランス人のファッションには、無理なく自分らしさを大切にし、流行に縛られない自由さがあります。
自分に合うお気に入りの服だけを長く着回したり、汚れていなければ次の日も同じ服を着たりなど、フランス人の超個人主義&自由なライフスタイルがファッションにも表れているのを感じますね!


フランスに春の訪れを告げる花々

日本では春の花と言えば桜や梅ですが、ヨーロッパでは春を告げる花としてミモザの花が思い浮かびます。
1月から3月にかけてが全盛期で、鮮やかな黄色をした、小さくて丸い花が咲きます。明るい黄色と丸い花の形から太陽を連想し、長く暗いヨーロッパの冬に春の到来を思わせてくれます。
部屋にミモザの花を飾ると、太陽の光が差したかのように室内がパッと明るくなります。さわやかで優しい香りも漂い、暖かな春を感じることができますよ。

温暖な南仏にはミモザの花が咲き誇る130kmのミモザ街道があり、毎年2月にはミモザ祭りが開催されています。
またイタリアでは、国連によって制定された3月8日の「国際女性デー」に、ミモザの花を女性に送る習慣があるそうですよ。このことから、国際女性デーは別名「ミモザの日」とも呼ばれています。

また、フランスでは春になると、日本の桜にそっくりな花を見かけます。
フランスにはアーモンドの木が多く、もしフランスで「あれは桜かな?」と思ったら、それはアーモンドの花かもしれません。ピンクや白色の美しい花を咲かせるので、ぜひ探してみてくださいね。

フランスの3月から5月は季節が冬から春へと移り変わり、日照時間がグッと長くなる時期でもあります。5月のパリの日没時間は21時前後と、夜になっても昼間のように明るいので1日をたっぷりと楽しむことができますよ。

天気や気温は年によって変動するので、具体的な天候は旅行日程や地域によって異なります。出発直前には旅行先の天気を必ずチェックしてください。

最適な服やアイテムを準備して、快適な春のフランス旅行を楽しんでくださいね!

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