【広島】佐々木泰、プロ初打点＆マルチ 母校・県岐阜商の躍進も刺激「負けていられない」

広島対中日　2回裏広島2死一、二塁、佐々木は先制右適時打を放つ（撮影・加藤孝規）

広島のドラフト1位ルーキー佐々木泰内野手（22）が、プロ初打点となる先制打含むマルチ安打を記録した。

2回2死一、二塁から中日柳の外角低めに逃げるスライダーに体勢を崩されながらも、腕を伸ばして右前に落とした。「少し追いかけたんですけど、いいバッティングができたと思います」。70打席目でのメモリアル打点となった。

母校の県岐阜商が夏の甲子園で“公立の星”として躍進した。大会中は後輩たちの姿に「負けていられない。いい刺激になります。僕もチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と語っていた。プロ初打点の相手は母校が準々決勝で対戦した横浜のOB柳。今季3度目の対戦となる右腕から16イニング目での初得点となり、“攻略の星”となった。

1点ビハインドの8回には先頭で右前打を放ち、同点につなげた。それでもチームは延長11回の末に敗れ、連勝はならなかった。3位DeNAとのゲーム差は3のままで、5位中日には0・5ゲーム差に迫られた。敗戦の中でキラリと光るルーキーに、新井監督は「いいね。昨日も良かったし、今日もいいスイングだったと思います」と評価。“反攻の星”と期待される。【前原淳】