
<巨人5-0中日>◇12日◇東京ドーム
中日ドラフト2位の吉田聖弥投手(23)がプロ初登板した。7回に3番手で登板し1イニング、20球、2安打、1四球、1失点(自責0)だった。
「楽しかったが一番ですね。もちろん反省すべき点はいっぱいありますが、投げられたことが一番」とデビュー戦を振り返った。
先頭の代打増田陸にフルカウントから四球で歩かせた。「先頭の四球が…。あれが結果のはじまりだった」と反省した。丸は得意のチェンジアップで中飛。続く佐々木の一塁へのドラッグバントをボスラーが一塁へ悪送球(記録は一安と失策)。1死一、三塁で泉口に中前適時打を許した。
なおも一、二塁のピンチだったがキャベッジを二ゴロ併殺で切り抜けた。「正直、あんまり覚えていない。でも、どんどん経験を重ねれば自分の投球とか、持ち味がもっと出てくるのかな」と話した。
即戦力左腕は今季104試合目でようやく初登板した。ドラフト1位金丸夢斗投手(22)、ドラフト4位石伊雄太捕手(24)は主力として先に活躍している。「自分も開幕1軍を目指していたので、悔しさはあるけど、大切な同期なのでずっと応援していました」。
2軍では先発として調整してきた。井上一樹監督(54)は「ちょっと考えます」と今後の起用については再考する。
吉田も「もちろん先発でこだわってやっていきたい。これをスタートに」と前を向く。相手巨人のベンチでは、子どものころ憧れていた杉内投手コーチも見ていた。中日の背番号「47」の左腕が第1歩を踏み出した。【石橋隆雄】