
<広島4-6中日>◇22日◇マツダスタジアム
5位中日が4位広島との延長戦を制し、0・5ゲーム差に迫った。連勝で借金は11とした。延長11回、1死二、三塁から途中出場のクリスチャン・ロドリゲス内野手(23)が中前へ今季初安打となる決勝の適時打を放った。
目の前で無死一、三塁から山本泰寛内野手(31)のセーフティースクイズで、一塁走者しか送ることができず1死二、三塁で打席が回ってきた。
中崎に対し6球ファウルを打ち、タイミングを合わせながらフルカウントからの10球目、内角高め147キロ直球を、しぶとく中前へ運んだ。「試合中、打席の中でもコーチからセンターを中心に打っていこうという声が聞こえていたので、それができてよかった。ものすごくうれしいよ」と笑顔だった。
今季この打席まで7打数無安打。ベンチには代打の切り札のブライト健太外野手(26)や左の宇佐見真吾捕手(31)も残っていた。井上一樹監督(54)は「今、守備固め使おうと思っている中で、あいつに延長入ってから代打ってわけにもいかないし。今日はクリスチャンに救われた試合だった」とほめた。
キューバ出身で昨季育成から支配下になった2年目、23歳の若き助っ人は4月末に1軍昇格も、からわずか1週間、3試合で2軍降格。20日に2度目の昇格で上がってきたばかりだった。「チームの勝利に貢献できる。このためにいつも自分は努力をしているので、今後も努力を欠かさずにまた貢献したい」と笑った。ヒーローインタビューでは、遅くまで残ったスタンドの竜党に向かって「アリガトゴザイマス」と日本語であいさつし、大歓声だった。