11月5日は「い(1)い(1)りんご(5)の日」です。リンゴの生産量が多い青森県が2001年に制定しました。日本で生産されるリンゴの半数を占める「ふじ」は、リンゴ界の“絶対王者”といわれるほどリンゴの代表的な品種です。その「ふじ」が今年でちょうど生誕80年を迎えました。リンゴがおいしい季節。いったい「ふじ」とはどのような品種なのでしょうか。


なぜ「ふじ」という名前になったのか、その由来が…。

リンゴにはいろいろな品種がありますが、リンゴといってまず思い浮かぶのが「ふじ」ではないでしょうか。品種は「ふじ」だとはわからなくても、赤くて大きい“ザ・リンゴ”ともいうべきその見た目は、私たちになじみのある、いつものリンゴの姿です。
この「ふじ」という品種は、は昭和14年(1939年)、「国光」(こっこう)という品種と「デリシャス」という品種を交配させ、翌15年(1940年)にできたリンゴが始まりです。
その後、昭和37年(1962年)に「ふじ」という名前で正式に登録され、市場にデビューしました。なぜ「ふじ」になったのか、その理由は、(1)日本一の富士山にちなんで、(2)生まれ育った青森県藤崎町にちなんで、(3)女優の山本富士子さん(初代ミス日本グランプリ)などにちなんで、だそうです。(1)と(2)はなるほどと思いますが、(3)は若い方だとちょっとわからないかもしれませんね。


今年は「ふじ」生誕80周年。リンゴ界の“絶対王者”

「ふじ」は、青森県藤崎町にあった農林省の関連機関によって育成されました。はじめのうちは色づきが悪く、評判がよくありませんでしたが、その後に品種が改善され、美しい見た目と抜群の食味を兼ね備えたリンゴになり、昭和57年(1982年)にはデリシャス系にかわり、青森県で生産されるリンゴのトップを占める品種となりました。
昭和15年(1940年)に登場してから80年。シナノスイートなど、「ふじ」を交配した新しい品種が続々と登場していますが、80年たっても、未だに「ふじ」にかわるような、絶対的な品種は登場していません。そしてそれこそが、「ふじ」がリンゴ界の“絶対王者”といわれている所以なのかもしれません。

80歳、おめでとう。

80歳、おめでとう。


日本で生産量1位の「ふじ」は、世界でもナンバー1

日本で生産されるリンゴのうち、約半数を「ふじ」が占めています。日本一のリンゴの生産を誇る青森県でも、「ふじ」は約5割のシェア。いかに「ふじ」が多いかがおわかりいただけると思います。
さらに、日本だけでなく世界に目を向けてみると、リンゴの生産量が世界の半数を占めている中国では、生産されるリンゴの6割以上が「ふじ」だと推測されています。また、中国だけでなくアメリカやチリ、ニュージーランド、アフリカ大陸など、世界の国々でも「ふじ」が栽培され、世界でもっとも生産される品種となっています。
リンゴの歴史は古く、一説によると紀元前から栽培され、現在、世界には約15000もの品種があるといわれています。その中で、日本の青森県から誕生した「ふじ」が世界中で栽培されているとは驚きですね。
参考
青森県りんご対策協議会:「ふじ」りんご生誕80年

やっぱりリンゴは「ふじ」がおいしい。

やっぱりリンゴは「ふじ」がおいしい。

「ふじ」とともによく耳にするのが「サンふじ」ですが、「サンふじ」という品種があるわけではなく、「ふじ」に袋をかけないで育てたものを「サンふじ」とよんで区別しているのです。つまり、袋をかけると「ふじ」、袋をかけないと「サンふじ」となり、どちらも品種は「ふじ」ということになります。青森県では、袋をかけた「ふじ」が10月末から、袋をかけない「サンふじ」が11月上旬から旬を迎えています。
リンゴが旬の季節です。誕生から80年を迎えた「ふじ」の歴史を頭のすみに置いて、旬のリンゴを味わってみてはいかがでしょうか。

おいしそうなの、見つけた!!

おいしそうなの、見つけた!!