
関東は、明日17日(日)から最高気温35℃以上の猛暑日地点が急増。内陸では体温並みの暑さが続く所もあり、前橋では38℃予想の日があるなど危険な暑さ。朝晩も気温が高く、お盆明けも南部を中心に熱帯夜が続きそう。昼夜を問わず、熱中症対策を。
●梅雨明け直後のような暖気
今日16日(土)は、関東では所々で雨が降りましたが、雨で暑さが和らいだのも一時的でした。午後3時までに最高気温が35℃以上の猛暑日になったのは、東京都練馬区と群馬県桐生市、茨城県筑西市、千葉県市原市牛久の4地点でした。明日17日(日)は猛暑日地点が急増し、23日(土)にかけて梅雨明け直後のような猛烈な暑さが続くでしょう。
暑さの原因は、夏の太平洋高気圧の勢力を強いことと、上空の暖かい空気の流れ込みです。上空1500メートル付近で21℃以上と、強い日差しと風向きによっては地上の気温が40℃近くまで上がる可能性があります。
●猛暑日続出 内陸は38℃予想も
関東では、明日17日(日)以降、梅雨明け直後のような猛烈な暑さが続くでしょう。東京都心の最高気温は、18日(月)が36℃、19日(火)と20日(水)が35℃と猛暑日の予想です。内陸では36℃から37℃くらいまで上がる所もあり、23日(土)は前橋で38℃と、体温を超える危険な暑さの日もあるでしょう。
上空まで熱がたまっているような状態が続くため、日が沈んでも気温は高いまま。夜間の気温が25℃を下回らない熱帯夜が、南部を中心に続きそうです。お盆を過ぎても寝苦しいでしょう。
熱中症にならないためには、暑さを避ける事が大切です。昼夜を問わずエアコンで涼しくし、喉が渇く前に水分をとりましょう。たくさん汗をかいたら、適度に塩分もとってください。
●プレクーリングで熱中症予防
熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。
1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。
もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。
プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。