
台風11号は、今日12日夜~明日13日朝にかけて、石垣島など先島諸島に接近。この台風が太平洋高気圧を強めるため、13日からのお盆休みは九州~関東で再び最高気温35℃以上の猛暑日が続出となるでしょう。大雨の復旧作業など、熱中症に厳重な警戒が必要です。
●台風11号 12日夜~13日に先島諸島に接近
台風11号(ポードル)は、12日正午現在、沖縄の南を1時間に25キロの速さで西へ進んでいます。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/s、最大瞬間風速は45m/sで、風速25m/s以上の暴風域を伴っています。
台風はこのあとも沖縄の南を西よりに進み、今日12日夜から明日13日にかけて暴風域を伴ったまま、「強い勢力」となり石垣島など先島諸島に接近する見込みです。その後、台湾付近を通過し、14日には中国大陸へ進み、15日には華南付近で熱帯低気圧に変わる見込みです。
宮古島や石垣島など先島諸島では、次第に風が強まり、波が高くなるでしょう。13日にかけて石垣島など八重山地方を中心に強風や高波、局地的な強い雨にご注意下さい。
那覇など本島地方や大東島地方も、うねりを伴った高波や、急にザッと降る雨に注意が必要です。海のレジャーは控え、海岸にはむやみに近づかないようにしましょう。
●お盆休みは猛暑日続出
この台風11号、本州付近には影響はありませんが、夏の高気圧を強め、再び猛暑日が続出となりそうです。これは、台風が上昇気流を発生させることで、太平洋高気圧の下降気流を強めるためです。
今日12日は、宮崎市や肝付町前田(鹿児島)で35.5℃、尾鷲市(三重)35.3℃など7地点で、最高気温35℃以上の猛暑日となり、全国で3日ぶりに猛暑日となりました(14時まで)。明日13日は、九州~東海の30地点近くで猛暑日になる予想です。
西日本では13日~18日頃にかけて、気温の高い状態が続くため、気象庁は昨日11日「高温に関する全般気象情報」を発表しました。来週前半にかけて、再び最高気温35℃以上の猛暑日が続出となるでしょう。また、東海や関東など東日本でも来週前半にかけて、所々で猛暑日となる見込みです。復旧作業はこまめに休憩や水分をとり、熱中症に警戒が必要です。