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3連休の山の天気 後半は雨風強まる山岳が多い 活発な前線の影響


本州付近に前線が停滞するため、9日(土)から11日(月)の3連休は、西日本と東日本の山岳では雨や風が強まるところが多いでしょう。とくに10日から11日にかけては中部山岳で大雨となる可能性があるため最新の情報を確認してください。北日本は上空の寒気の影響で天気の変わりやすい状態が続く見通しです。

●衛星画像 前線の近くでは風も強まりやすい

まずは雲の様子を見てみましょう。

本州付近には前線が停滞しています。太平洋にある高気圧と大陸にある高気圧の勢力が釣り合っており、前線は本州付近に停滞したままほとんど動いていません。さらに、前線に向かって南寄りの風と北寄りの風が収束したことで鹿児島県を中心に記録的な大雨となりました。立秋を迎え暦の上では秋に入っていますが、梅雨末期の梅雨前線のような雨の降り方になっています。一方、北海道付近には上空に強い寒気が流れ込んでいるため、上空の寒気に伴う雷雲が北海道から関東のところどころで発生しています。日本の南では台風11号が発生しました。台風11号は今後西進して、来週前半沖縄に近づく可能性がありますが、本州付近の山岳への影響はないでしょう。

3連休の天気に大きな影響を与えるのが前線です。上の衛星画像と同じ時刻のウィンドプロファイラで、上空の3000mの風の状況を見てみましょう。

前線の南にある鹿児島県市来(串木野市)では西風23メートルという強風を観測しています。宮崎県延岡市や、前線からやや離れた名古屋市でも西北西14メートルのやや強い風が吹いていました。3000mというと中部山岳の稜線にあたる高さです。吹きさらしの稜線で15~20メートルの強風が吹くと思うように行動できなくなり低体温症のリスクも高まります。前線付近は雨が降りやすいだけではなく強い風が吹いているため、前線が停滞している地域内での登山は避けた方が無難です。

●予想天気図 前線の動向に注意

予想天気図を見てみましょう。前線の位置に注目してください。

9日(土)は前線が九州から本州の南にかけて停滞し、九州や四国付近では前線が徐々に北上する予想です。このため、九州や四国は各地で雨が降り、中国地方でも次第に雨でしょう。近畿から東北にかけては晴れたり曇ったりの天気となってまずまずの登山日和ですが、上空の寒気の影響で雷雲が発生するところがある見通しです。とくに山梨周辺の山では天気の変化に注意してください。北海道は上空の寒気の影響で雨が降りやすい予想です。

10日(日)は前線がさらに北上し、対馬海峡から四国付近、さらに東海道沖に停滞する予想です。九州から東北南部にかけて雨が降る山岳が多いでしょう。標高が高い山を中心に風も強まる予想です。とくに対馬海峡の前線上には低気圧が予想されています。前線上の低気圧周辺では雨雲が発達しやすく、九州北部や中国山地で大雨に注意が必要です。雨雲の活発なエリアは次第に東に移動してきて、午後からは中部山岳でも雨量が多くなる可能性があるため慎重な行動を心掛けてください。北日本では日中は晴れ間もある見込みです。

11日(月)は前線が九州や中国地方、東北南部にかけて停滞する予想です。雨の降る山岳が多く、前線上の低気圧が次々に通過するため雨の降り方が強まったり弱まったりを繰り返すでしょう。標高が高い山を中心に、引き続き風も強い見通しです。東日本にも湿った空気が流れ込みやすくなり、中部山岳の雨量がさらに多くなる可能性があります。登山道の状況の悪化や沢の増水に十分な注意が必要です。北海道では晴れ間がでますが、上空寒気が近づいて午後は天気が変わりやすいでしょう。

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