
今朝(5日)は北日本や沖縄で雨雲が発達し、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降りました。秋田県能代市では明け方に1時間に65.0ミリの雨が降り、観測史上1位を記録しました。東北は夕方まで大雨に警戒をしてください。
●秋田県や沖縄県で猛烈な雨 観測史上1位も
今朝(5日)は低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。そのため、北海道や東北、北陸、沖縄を中心に雨が降り、局地的に雨雲が発達しています。
秋田県能代市では午前4時32分までの1時間に65.0ミリの非常に激しい雨が降り、観測史上1位を記録しました。また、沖縄県国頭村では午前2時7分までの1時間に64.5ミリの非常に激しい雨が降りました。その他にも秋田県内や沖縄県内で1時間に50ミリ以上の雨が降った所があります。
●東北は大雨に警戒
東北地方では今日5日夕方にかけて、雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。明日6日から7日にかけても断続的に雨が降るでしょう。東北の日本海側では明日6日午前6時までの24時間に多い所で、120ミリの雨が予想されています。
なお、その後も7日にかけて前線の影響で、東北の日本海側を中心に断続的に雨が降るでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、今日5日は、気温の上昇や湿った空気の影響で関東から九州も大気の状態が不安定となるため、午後は変わりやすい天気となるでしょう。局地的に激しい雨が降るでしょう。晴れていても、天気の急変に注意が必要です。
●非常に激しい雨とは
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。