
今朝(17日)は、東海や近畿、四国で雨雲が発達し、局地的に滝のような非常に激しい雨が降りました。今夜にかけても断続的に雨が強まるでしょう。特に四国では、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
●雨雲発達中 和歌山市など 滝のような雨
今日17日は、東海や近畿、四国で雨雲や雷雲が発達しています。
特に、紀伊半島と四国で雨が強まり、和歌山県有田郡湯浅町で1時間67.0ミリ(6時27分まで)、和歌山市で1時間59.5ミリ(6時48分まで)、奈良県吉野郡十津川村葛川で1時間56.5ミリ(8時8分まで)、徳島県上勝町福原旭で1時間54.0ミリ(8時41分まで)と、非常に激しい雨を観測しました。
東海と近畿、四国では、今夜にかけても雨雲が発達しやすいでしょう。雨が一旦やんだとしても、気を抜けない状況です。突然雨脚が強まり、道路が一気に冠水するほど非常に激しく降るおそれがあります。すでに、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、土砂災害に警戒が必要です。川や用水路は、急に水かさが増す危険性がありますので、むやみに近づかないようにしてください。
高知県と徳島県では、昼過ぎから今夜遅くにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。気象情報や避難に関する情報をこまめに確認しつつ、慎重な行動を心がけてください。
●大雨の時に危険な場所
大雨の際は以下の点に注意が必要です。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。