
危険な暑さが続く日本列島。明日5日(火)は、関東で最高気温が40℃を超える所も。暑さを鎮めてくれる雨は北海道や本州の日本海側から広がり、7日(木)の立秋は前線が南下。猛暑日地点は激減しますが、日中の暑さは続きそうです。
●5日は関東甲信で40℃超え
今日4日(月)も九州から東北では猛烈な暑さとなっています。全国で最も暑くなったのは石川県小松市で、午後1時34分に40.3℃。観測史上1位の暑さとなりました。全国で40℃以上の酷暑日が観測されたのは2日ぶりです。
明日5日(火)は、北陸や東北と北海道の日本海側で雨が降り、北陸の記録的な暑さは収まるでしょう。一方、九州から関東、東北の太平洋側では猛暑が続きます。関東甲信は暑さのピークで、最高気温は群馬県桐生市で42℃、前橋市と埼玉県熊谷市などで41℃、甲府市や東京都八王子市などで40℃の予想です。東京都心は38℃と、今年一番の暑さになるでしょう。夜間に30℃を下回る時間は数時間程度で、一日を通して熱中症のリスクが高いです。
※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。
●前線南下で猛暑が落ち着く
7日(木)は二十四節気の「立秋」で、暦の上では秋の始まりです。季節を分ける前線(秋雨前線)が、7日(木)から8日(金)にかけて本州付近を南下するでしょう。全国的に雨が降り、関東などの危険な暑さもいったん落ち着きます。
9日(土)から11日(月)山の日にかけては、本州の南岸付近に停滞するでしょう。九州から関東を中心に雨が降ったりやんだりで、梅雨のような天気になりそうです。
●雨でも気温高め 蒸し暑さが続く
7日(木)の雨を境に、最高気温が35℃以上の猛暑日地点は大幅に少なくなるでしょう。ただ、晴れ間が出ると気温がグングン上がります。前線の北側の涼しい空気が流れ込む北海道でも、気温は平年並みか高いでしょう。
前線の位置や雨の降り方によって気温の予想には幅があるものの、10日(日)から11日(月)山の日の最高気温は九州から関東で平年より低い所が多い見込みです。東京都心など気温が30℃に届かない所もあるでしょう。日中の気温の上がり方は鈍くても、湿気が多く、不快な蒸し暑さが続きそうです。
少し気温が下がった後に再び暑くなると、熱中症にかかるリスクが高くなります。このまま真夏の暑さが収まることはないため、引き続き、熱中症対策を万全にしてお過ごしください。