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北陸 7月の平均気温も過去最高か 歯止めが効かない猛暑 台風・ダブル高気圧も一因


北陸地方の7月の平均気温は、6月に続き観測史上最も高くなる可能性が高く、猛暑に歯止めが効かなくなっています。この後も、猛暑や残暑が厳しいでしょう。危険な暑さは災害です。昼夜を問わず暑さ対策を徹底し、小さなお子さんや高齢者には周囲の大人が積極的に声掛けをするようにして下さい。また、農作物や家畜、ペットにとっても過酷な環境が続きます。出来る限りの対策をして、長い厳しい暑さを乗り越えていきましょう。

●地球温暖化が進む中での長期的な気温上昇

グラフの折れ線は、金沢の7月の月平均気温で、1882年~本年2025年までの約140年間の推移を示しています(本年は7月26日迄)。また赤い直線は、長期的な変化傾向を示し、100年当たりでは約1.9℃の上昇となっています。

金沢の今夏の7月の平均気温は29.2℃、既にこれまでで過去最高だった2018年の28.3℃を上回っています。月末にかけても、日々の平均気温は30℃前後となることが予想され、月末の31日を待たなくても、7月の月平均気温が過去最高になることは確実な情勢となっています。

福井・富山・新潟のグラフはここでは示しませんが、7月26日迄の時点で金沢と同様に、いずれも過去最高を記録した2018年の気温を、0.7℃~0.9℃も上回り暫定1位となっています。従って、北陸4市のいずれも、7月の月平均気温が過去最高となることは確実です。

●太平洋高気圧の上層にチベット高気圧が張りだすダブル高気圧

今夏の本州付近は、西日本・東日本を中心に、背の高いダブル高気圧の圏内となりやすくなっています。このため、下降気流が卓越、暖気が吹き下ろして断熱圧縮し、地上気温が上昇しやすくなっています。

この時期、ご丁寧にも有難迷惑な「毛布の2枚重ね」状態となり、危険な暑さが継続する一因にもなっています。

●台風が高気圧を強める側面も

日本の南の海上は、対流が活発となっています。台風の卵が発生しやすくなっており、台風まで発達すると、強い上昇気流を伴うようになります。その一方、対流圏の上層まで達した気流は行き場を失い周辺部では下降に転じるのです。

高気圧はもともと下降気流となっているため、台風は周辺の高気圧を強める働きをすることになります。暖気が吹き下ろして断熱圧縮するため、地上気温が上昇しやすくなるのです。

その他にも、たっぷりの日照時間・地形や風向き要因によるフェーン現象・人的要因のヒートアイランド現象など複数の要因も重なることで、気温は下がりにくく、高温が続きやすい状態が続いているのです。

●強いフェーンが発生すれば更なる高温 酷暑日も

2019年8月15日は、台風10号の北上により、暖気が流れ込む中、南東風による強いフェーン現象が発生。新潟県を中心に複数地点で最高気温が40℃以上の耐え難い暑さとなりました。

また、2020年の三条や中条では、9月に入っても40℃以上の猛烈な暑さの記録があります。台風シーズンはこれからと言っても過言ではありません。十分に注意・警戒してください。

※酷暑日とは、日最高気温が40℃以上になった日のことを指し、2022年夏に日本気象協会が命名した言葉です。

●標高の高い雲上の世界で涼をとる 最高気温は高くても20℃前後

白山や立山は、北陸地方で気象庁の初冠雪の観測対象となっている3000m級の山岳です。富士山と並び、ともに「日本三霊山」にも含まれる名峰でもあります。山岳観光の拠点となる白山室堂や立山室堂の標高はともに約2450m。この時期の平野部の猛暑とは裏腹に、雲上の世界は別天地となります。絶景をはじめ、この時期ならではの高山植物や温泉を堪能しながら、涼をとることもできそうです。国内旅行の際の選択肢として検討してみては如何でしょうか。

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