
この先、日本列島にかかる梅雨前線が不明瞭となる見込みで、再び天気図から消滅する予想です。また晴れる日が多くなり、28日(土)ごろから猛暑が戻ってくるでしょう。熱中症のリスクが急上昇しますので、熱中症対策を万全にしておきましょう。
●28日(土)ごろから西日本を中心に広く晴れ 名古屋と大阪は体温並みの暑さに
この先は28日(土)ごろから西日本を中心に晴れる所が多くなるでしょう。
この晴れの要因は日本付近を覆う太平洋高気圧で、真夏の強い日差しと猛烈な暑さをもたらすものです。ここ数日はすっきりしない天気が続いていますが、次第に日差しの照りつける日が多くなるでしょう。
最低気温、最高気温は平年より高くなり、29日(日)以降は名古屋や大阪で猛暑日となる日も出てくる見込みです。万全な熱中症対策をなさって下さい。
なお、29日(日)の名古屋や、7月1日(火)の東京など、晴れマークと傘マークが並んでいる所もあります。
これは夕立の可能性を示唆しており、すっきり晴れていても午後は急に雨が降ったり、カミナリが鳴ったりする可能性があります。熱中症と同じように天気の急変にもご注意下さい。
●あると便利 熱中症対策グッズ
夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
(熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。)
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
「暑さ指数(WBGT)」近似値は、tenki.jp「熱中症情報」でも確認できます。