
来週は太平洋高気圧が勢力を強め、まるで梅雨明けしたような真夏の蒸し暑い空気が本州付近まで流れ込んでくる見込みです。来週半ばが暑さのピークで、35℃超の猛暑日になる所もあるでしょう。危険な暑さとなるため、真夏並みの熱中症対策を心がけてください。
熱帯由来の暖かい空気が流れ込むため、明日14日から16日(月)頃にかけても気温は上昇傾向ですが、17日(火)頃からは太平洋高気圧が勢力を拡大させるため、本州付近まで真夏の非常に蒸し暑い空気が流れ込み、まるで梅雨明けしたかのような危険な暑さとなるでしょう。
●来週は危険な暑さ 熱中症に厳重警戒
来週は、沖縄をはじめ九州から東北の広い範囲で30℃以上の真夏日となる日が多くなるでしょう。北海道も平年より気温が高く、札幌でも真夏日となる日がある見込みです。来週半ばが暑さのピークで、東海や関東の内陸部を中心に35℃以上の猛暑日になる所が出てくるでしょう。今年は5月21日に岐阜県飛騨市神岡で、全国で初めて最高気温が35℃以上の猛暑日を観測しましたが、その頃はまだ空気が比較的乾いている状態でした。しかし、来週は気温に加え湿度も高く、熱中症のリスクが一層高まりそうです。
来週、沖縄では危険な暑さとなる日が続くため、屋外での運動は控えるなどの対策が必要です。九州から東北も熱中症に厳重警戒が必要な日が多く、東京や名古屋、大阪では危険な暑さとなる日があるでしょう。北海道でも、16日(月)以降は熱中症に警戒が必要です。真夏並みの熱中症対策を心がけてください。
●21日~25日も高温傾向続く
21日(土)から25日(水)にかけても、九州から北海道の広い範囲では平年より気温がかなり高く、沖縄・奄美と北海道のオホーツク海側でも平年より気温は高い予想です。来週だけでなく、再来週にかけても高温傾向が続くでしょう。長引く暑さで体調を崩さないよう、食事や睡眠をしっかりとって、健康管理を心がけてください。
●もし熱中症になったときは?
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。