
九州北部から東北にかけては、梅雨入りの発表があってから、8日~14日ほど経過しましたが、雨の少ない状態が続いています。この10日間の降水量の合計が平年に比べ少ない所が多く、岩手県久慈市や沖縄県南大東島など降水量が0.0ミリと雨を観測していない所もあります。ただ、今週は雨の降る所が多く、大雨にも警戒が必要です。
●10日間で雨が全く降っていない所も
今年は、九州南部は5月16日頃、九州北部と四国は6月8日頃、中国・近畿・東海は9日頃、関東甲信・北陸10日頃、東北北部・南部は14日頃に梅雨入りし、雨の季節に入っています。(沖縄と奄美は梅雨明け発表済み)
ただ、梅雨に入っているの?と疑問に思う方がいるくらい多くの所で雨の量が平年に比べ少なくなっています。一番上の図はここ10日間(6月12日~21日)の降水量の合計を平年と比べたものになります。北海道から九州、沖縄にかけての広い範囲で平年より少ないことが分かります。特に東北の太平洋側や山陽、沖縄で平年比10%未満の茶色になっています。
詳しく10日間の降水量(平年比)をみると、青森県八戸市0.5ミリ(1%)、岩手県久慈市0.0ミリ(0%)、東京16.0ミリ(25%)、岡山市3.0ミリ(5%)、広島県福山市4.5ミリ(7%)、沖縄県南大東島0.0ミリ(0%)などとなっています。
●今週は雨の日が多く、警報級の大雨にも警戒
ただ、今週は梅雨前線が本州付近に停滞する見込みです。27日(金)頃にかけては雨の降る所が多くなり、梅雨空となりそうです。
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みやすく、発達した雨雲や雷雲がかかる所もあるでしょう。雨が少ない地域も、今週は大雨に注意が必要です。地域によっては警報級の大雨になる可能性もあるため、最新の情報を確認し、大雨が予想される場合は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫などに警戒してください。