
西日本付近に停滞する梅雨前線の活動が活発となっており、四国地方は広く雨となっています。明日11日(水)にかけて雨が降り、愛媛県や高知県を中心に局地的に激しい雷雨となり、大雨となるおそれがあります。今後の雨の降り方や最新の情報にご注意ください。
●広くまとまった雨 すでに100ミリを超えている所も
梅雨前線は大陸から四国地方を通って日本の東の海上に延びており、活動が活発となっています。このため四国地方は広く雨となっており、愛媛県喜多郡の獅子越峠や、高知県香美市の大栃と安芸郡の魚梁瀬では今日12時までの24時間積算雨量が100ミリを超えています。またその他の各地でもまとまった雨となっています。
●明日にかけて局地的に激しい雷雨となり、警報級の大雨となるおそれも
前線は明日11日(水)朝にかけてあまり位置を変えず、その後ゆっくりと南下する見込みです。四国地方では明日にかけて雨が続き、今夜から明日朝にかけては雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。特に愛媛県や高知県東部の南西に開けた斜面を中心に雨量が多くなるおそれがあります。土砂災害や河川の増水などに注意してください。
●大雨の時に危険な場所
大雨が予想される場合は以下の点に注意し、危険な場所には近づかないようにしてください。
①河川や用水路には近づかないでください。普段水が少ない用水路でも、増水すると道路との境目が分からなくなって危険です。
②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避け、迂回するなどしてください。
③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしてください。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。