今日16日は九州南部で全国トップの梅雨入りになりました。明日17日から18日はまだ梅雨入りしていない地域でも警報級の大雨になるおそれがあります。風も強まり、交通機関に影響が出る可能性があります。最新の気象情報や交通情報を確認なさってください。
●今日16日 九州南部梅雨入り 明日17日にかけて非常に激しい雨や雷雨
今日16日(金)、鹿児島地方気象台は九州南部が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より14日早く、九州南部が全国トップで梅雨入りするのは、1951年の統計開始以来、初めてのことです。
今夜の九州南部は広く雨で、雷を伴って激しく降る所もありそうです。風も強まり、横殴りの雨になるでしょう。運転の際は路面がぬれて滑りやすくなっている上に、見通しが悪くなる可能性がありますので、お気を付けください。
まだ梅雨入りをしていない九州北部から近畿でも雨が降りそうです。九州北部は局地的に雷を伴って傘が全く役に立たなくなるような非常に激しい雨が降るでしょう。北陸や東海から関東も所々で雨が降りそうです。
●17日(土) 九州から関東で警報級の大雨のおそれ
17日(土)と18日(日)は梅雨入りしていない地域でも、まるで梅雨のような天気となり、大雨となるおそれがあります。
明日17日(土)は前線が東日本から西日本に停滞する見込みです。全国的に雨で、雷雨になる所もあるでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になりそうです。九州から関東の所々で、バケツをひっくり返したような激しい雨が降るでしょう。
北陸地方や東海地方、九州南部を中心に雷を伴って激しく降る所もありそうです。特に東海は雨雲や雷雲が発達し、昼前から夕方にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意、警戒し、河川や用水路には近づかないでください。
18日(日)も本州の南岸に前線が停滞する見通しです。雲の多い天気が続くでしょう。東日本や西日本の太平洋側では広く雨が降りそうです。沿岸部を中心に風も強まり、交通への影響がでるおそれがあります。外出の予定がある方は、最新の気象情報や交通情報を確認し、早めの行動を心がけてください。
●大雨の時に とるべき対応は
大雨の時は適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
