
今日7日、関東を中心とした東日本では、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定で、天気が急変するおそれがあります。晴れていても急な雨に備えて傘をお持ちください。局地的な激しい雨や落雷、突風、ひょうに注意が必要です。
●今日7日 関東を中心に天気急変に注意
今日7日、東日本の上空約5500メートルには、この時期としては強いマイナス27℃以下の寒気が流れ込む見込みです。地上付近では20℃前後まで気温が上がる所が多く、上空との気温差が大きくなるため大気の状態が非常に不安定となるでしょう。午後3時の発雷確率を見ると、関東や静岡県などの所々に赤やオレンジの表示があり、発雷確率が高くなっています。晴れていても、お出かけの際は急な雨に備えて傘をお持ちください。
東京地方では今日7日の夕方にかけて、急速に雨雲が発達して局地的に激しい雨となるおそれがあります。神奈川県や静岡県、山梨県でも夕方にかけて、千葉県と茨城県では夜にかけて急な強い雨に注意が必要です。また、いずれの地域も、落雷、激しい突風、ひょうに注意してください。
●天気急変のサイン
天気急変の前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。
●ひょうの被害を防ぐには
ひょうが降ると、人や車の損傷、窓ガラスが割れる、農作物の落下や裂傷、などの被害をもたらします。ひょうの中には、みかんやソフトボールくらいの大きさになるものもあり、大きければ大きいほど、落下速度が速くなるので、被害が大きくなるおそれがあります。ひょうが降る場合は、次のような方法で、被害を最小限にとどめたいものです。
① ひょうが人へ当たると、ケガをしてしまいます。また、屋外に駐車した車に、ひょうが落ちてくると、傷がついてしまいます。ひょうが降ってきたら、頑丈な屋根のある建物の中へ避難しましょう。
② 家の窓ガラスに、ひょうが当たると、ガラスが割れてしまいますので、雨戸やシャッターがあれば閉めておくのがおすすめです。雨戸やシャッターがなければ、カーテンを引いておくだけでも、割れたガラスが室内に飛び散るのを、少しでも防ぐことができます。
③ 農作物は、事前に網で覆うと、ひょうが直接当たることを防ぐことができます。網は、なるべく目の細かい物を使用してください。また、ひょうが網の上にたまると、その重みで、網が破けることもありますので、網をしっかり取り付けることが大切です。