昨夜(8日)から今朝(9日)にかけて、福岡市では、気温が30℃を下回らず、今シーズン全国で初めて「超熱帯夜」となりました。日中も体温並みの猛烈な暑さが続きます。熱中症に警戒してください。
●福岡で今年初の「超熱帯夜」
厳しい暑さが続いていますが、昨日8日の夜から今朝9日にかけても、暖かく湿った空気の影響で、本州付近はあまり気温が下がりませんでした。今日9日午前9時までの最低気温は、福岡市で30.1℃と夜の間に30℃を下回らず、全国で今年初めて「超熱帯夜」(※)となりました。
また、沖縄県北大東空港で29.3℃、山口県下関市と福岡県糸島市で29.1℃とこちらも寝苦しい夜となりました。
※「超熱帯夜(ちょうねったいや)」は夜間の最低気温が30℃以上となる日について日本気象協会が独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。
●日中も体温並みの危険な暑さ
今日9日の日中も西日本から東日本の太平洋側を中心に強い日差しが照り付け、猛暑が続くでしょう。午前10時現在、兵庫県淡路市と三重県熊野市新鹿ですでに35℃を超えていて、340地点で30℃以上となっています。
このあとも気温は上昇し、予想最高気温は三重県尾鷲市で37℃、東京都心やさいたま市、静岡市で36℃と体温並みの猛烈な暑さが続くでしょう。室内では冷房を可能な限り使用して、こまめに水分や適切に塩分などをとるようにしてください。昼間は出来るかぎり外出は控えた方が良いですが、外出する際は直射日光は出来るだけ避けるようにしましょう。また今夜も気温はあまり下がらず、夜の熱中症にも警戒が必要です。
●夜間の熱中症対策
夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。
① 寝る前に水分補給をしましょう。
熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。
② エアコンを上手に使いましょう。
熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。