関東甲信地方は、梅雨入りが平年(6月7日ごろ)より大幅に遅れていますが、いよいよ梅雨入りが間近に迫ってきました。関東甲信地方のこの先1週間の天気傾向を見てみましょう。
●23日~24日は広い範囲で雨に
関東甲信地方のこの先1週間は、曇りや雨マークが目立ちます。21日は雲が広がりやすく、関東南部を中心に昼頃から次第に雨の降る所がありそうです。一方、内陸は雲が多めですが、日中は晴れ間が出る見込みです。
22日は前線が南下し晴れ間がでるものの、雲が広がりやすいでしょう。23日になると、低気圧が日本海を東へ進み、暖かく湿った空気が東日本や西日本付近に流れ込む見込みです。24日にかけて前線が東日本から西日本に停滞するでしょう。23日から24日にかけて、関東甲信地方は広い範囲で雨が降る見込みです。本降りの雨となり、風も強まる所がありそうです。
25日になると、晴れ間の出る所もありますが、雲が多めで関東北部や長野県を中心に雨が降りそうです。26日と27日は広い範囲で大体晴れる見込みです。ただ、今後の前線の動き次第では、雨雲がかかりやすくなることもあるでしょう。
●いよいよ長雨の季節へ
関東甲信の梅雨入りは、平年は6月7日ごろ、昨年は6月8日ごろでした。すでに10日以上も遅れていますが、この週末から週明けまでには、梅雨入りとなりそうです。1951年の統計開始以来、関東甲信の最も遅い梅雨入りは1967年と2007年の6月22日ごろでした。今年は過去最も遅い梅雨入りとなる可能性もあります。関東甲信もいよいよ長雨の季節がやってくるでしょう。
●この先一週間の東京の気温の変化
この先1週間の東京の最低気温と最高気温の変化のグラフを見てみると、21日の最高気温は25℃の予想で、これまでの厳しい暑さから比べると低めですが、平年並みの気温になりそうです。最低気温は22℃の予想ですので、気温はあまり上がらないでしょう。22日になると、再び気温が30℃近くまで上がる見込みです。日差しは少なめですが、ムシムシと感じられそうです。23日は広く雨が降り、最高気温は24℃と、雨でひんやりと感じられる時間帯もあるかもしれません。
24日以降は、曇りや雨でも再び平年を上回り、最高気温は30度くらいまで上がるでしょう。しばらく7月並みの蒸し暑さが続きそうです。風通しの良い服装にしたり、室内ではエアコンを活用したりして、熱中症にならないようにお過ごしください。
●大雨への備えを
この先、梅雨の季節に入った際、大雨には注意が必要です。前線向かって暖かく湿った空気流れ込み、その周辺では雨雲が発達しやすくなります。線状降水帯が発生するなど梅雨入り早々、大雨になることもあるため、万が一に備えることが必要です。
大雨の備えとしては、ハザードマップで避難場所、避難経路、浸水や土砂災害などの危険性が高い場所の確認をすること、家の周りの側溝や雨どいをこまめに掃除しておくこと、浸水に備えて、土のうや水のうなどを用意しておくこと、また非常用グッズの確認をしておくことなどです。いざというときに適切な行動がとれるように、心構えをしておくようにしましょう。