今日(21日)、大阪管区気象台から3か月予報が発表されました。高温傾向はまだまだ続く見込みで、この夏は厳しい暑さになるでしょう。また、降水量は平年並みか平年より多い見通しで、梅雨の間は大雨に十分な注意が必要です。
●この先3か月の天気 梅雨前半から大雨に注意
6月は、太平洋側では平年より曇りや雨の日が多く、降水量が平年並みか平年より多くなるでしょう。日本気象協会が5月20日に発表した今年の梅雨入り予想では、関西の梅雨入りは「6月中旬」となる見通しです。平年(6月6日ごろ)より遅れそうですが、梅雨入りしてからは曇りや雨の日が続いて、太平洋側を中心に大雨となる恐れがあります。雨どいの点検など大雨への備えは早めに済ませておきましょう。
7月前半は、太平洋側、日本海側ともに、平年より曇りや雨の日が多くなる見込みです。梅雨の晴れ間は、あまり期待できないかもしれません。降水量は平年並みか平年より多く、梅雨末期の大雨にも十分な注意が必要です。
7月後半から8月にかけては、平年と同じように晴れる日が多いでしょう。
なお、関西の平年の梅雨明けは7月19日ごろです。
●この先3か月の気温 体に堪える蒸し暑さ 梅雨明け後は猛暑続くか
関西では、この先3か月の平均気温は、各月とも平年より高いでしょう。雨でも気温の高い日が多く、体に堪える蒸し暑さが続きそうです。また、梅雨明け後から8月にかけては、厳しい暑さが続くでしょう。
昨年は、全国的に記録的な夏の暑さで、大阪でも夏(6~8月)の間の猛暑日日数が26日、真夏日日数が66日、熱帯夜は46日を記録しました。今年の夏も厳しい暑さが予想され、昨年と同じようにほぼ一か月近く猛暑日が続く可能性もあります。熱中症に十分な注意が必要です。
※猛暑日…最高気温が35度以上の日
真夏日…最高気温が30度以上の日
熱帯夜…夕方から翌朝までの最低気温が25度を下回らない夜
●本格的な夏の暑さに向けて 暑熱順化を
そこで、今からできることは、暑熱順化です。
今年はすでに季節を先取りしたような気温が続いていますが、これから先は湿度が高くなり、より熱中症のリスクも高まります。本格的な夏に向けて、体を暑さに慣れさせることが重要です。
個人差はありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。
・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。
・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安としては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。
・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりしないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日程度です。
・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後には十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。
暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。くれぐれも無理のないよう、少しの負荷をかけるイメージで進めていきましょう。