今日28日は、日本海側を中心に大気の状態が不安定になりそうです。雨や雪の降る所があるでしょう。積雪の多い所では雪解けが進みそうです。屋根からの落雪や土砂災害にご注意ください。
●日本海側は大気の状態が不安定に
今日28日は、冬型の気圧配置が次第に緩むでしょう。日本海側は上空の寒気の影響を受けて、大気の状態が不安定となりそうです。
沖縄は昼過ぎまで雲が多いですが、夕方から晴れる見込みです。九州は昼頃までは北部を中心に雨や雪の降る所が多いでしょう。午後は次第に晴れる見込みです。中国、四国、近畿は晴れる時間がありますが、雲が多く、昼前から夕方は日本海側を中心に雨や雪の降る所がありそうです。落雷や突風にご注意ください。
東海や関東甲信も晴れ間がありますが、雲が広がりやすいでしょう。山沿いを中心に雨や雪の降る所がありそうです。
北陸は日中は雨や雪が降るでしょう。能登半島の地震で揺れの大きかった地域では、地盤の緩んでいる所があります。積雪となっている所でも雪解けや今後の雨で、少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがありますのでご注意ください。
東北と北海道は晴れ間がありますが、雪の降る所がありそうです。
●最高気温 全国的に平年並みか平年より高い
今日28日の最高気温は、きのう27日と同じくらいかやや高い所があるでしょう。
那覇は19℃、福岡は10℃と平年並みでしょう。大阪は11℃と、2月中旬並みになりそうです。名古屋は10℃、東京は11℃の予想です。金沢は6℃と、寒中らしい寒さでしょう。一方、東北や北海道は平年より高く、仙台は8℃、札幌は2℃と3月上旬並みになりそうです。平年より高くても厳しい寒さが続きますので、万全の寒さ対策をしてお過ごしください。
●融雪災害に注意
寒さが和らぐことで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。