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【ソフトバンク】リチャード、現状維持提示を保留 2軍2冠王も1軍出場機会求め「対話」続ける


ソフトバンクのリチャード選手が球団事務所での契約交渉で、来季の契約を保留しました。提示された年俸は現状維持の1000万円で、保留理由は出場機会を求める話し合いが主な目的でした。リチャード選手は1軍での出場機会が限定されていることに不満を抱いており、ファームでは実績を残しているため、納得する形になるまで対話を続けたいと考えています。一方、前田選手と吉田選手は、それぞれ年俸増で契約を更改し、今後の活躍を誓っています。吉田選手はDeNAの宮崎選手に弟子入りして、打撃力の強化を図る予定です。

囲み取材に応じるソフトバンクのリチャード(撮影・佐竹英治)

ソフトバンク・リチャード内野手(25)が22日、福岡市内の球団事務所で約1時間にわたって契約交渉し、来季契約を保留した。ホークス主力では保留第1号となった。下交渉からの提示金額は現状維持の年俸1000万円。保留理由は金額よりもむしろ出場機会を求めた「対話」だった。

結果がすべての世界とはいえ、今季の1軍出場は15試合で打率2割2分6厘、0本塁打、1打点。対照的にファームでは18本塁打、54打点でウエスタン・リーグ5年連続の本塁打王、3年連続4度目の打点王に輝いた。「(1軍出場が)誰かのケガ待ちというのも嫌ですし、ホークスで頑張るのが一番なんですが、いろんな思いがあって…。怒りの保留とかではなく、もっと話したかったので」と言葉を選びながら話した。

「ロマン砲」と呼ばれる男も来季8年目。ファームに埋もれるわけにはいかない。納得いくまで「対話」を続けるつもりだ。

○…前田純が50万円増の年俸750万円で笑顔の更改だ。7月に育成から支配下登録。その際に400万円から700万円にアップしたが、さらに上積みを勝ち取った。9月29日の日本ハム戦(エスコンフィールド)ではプロ初登板の先発マウンドで初勝利。「来季は開幕から1軍の先発ローテに入ることを第1目標にして頑張ります」。さらなる飛躍の年にする。

○…2年目の吉田はDeNA宮崎に弟子入りして打撃力アップを図る。この日の契約交渉では50万円増の年俸850万円でサイン。先輩嶺井を通じて紹介され、年明けに宮崎の自主トレに参加する。「(宮崎の打撃は)自分が目指す完成形。長打も打てるし打率も残る。三振も少ない。聞いてやってみてどうなるかはすごく楽しみ」と早くも気持ちを高ぶらせた。

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