大型の台風18号、連休最終日の「敬老の日」にかけて列島を縦断。連休最終日は北日本ほど外出危険度が高まります。各地の警戒期間です。
●台風が列島縦断 敬老の日にかけて警戒
大型の台風18号、17日(日)昼前に鹿児島県南九州市付近に上陸。その後も暴風域を伴いながら速度を速め、今夜は四国に再上陸し、西日本を縦断する見込みです。西日本では広く荒天に警戒して下さい。また、東日本でも、17日(日)の夜は強まる雨風に注意が必要です。3連休最終日の18日(月)は東北や北海道など北日本中心に大荒れの天気に警戒が必要です。
●警戒期間 西日本
【九州】
17日(日)いっぱい大雨や暴風に警戒が必要です。すでに大分県では佐伯市宇目で1時間に89.5ミリと猛烈な雨が降りました(観測史上1位)。また、解析雨量では津久見市で約120ミリ、佐伯市で約110ミリの記録的短時間大雨情報がでるなど、局地的に猛烈は雨が降っています。宮崎県宮崎市田野町では17日(日)14時までの72時間に総雨量が600ミリを超え、9月の1カ月分の雨量の2倍近い雨がこの3日間で降りました。また、風も瞬間的には40メートルを超えるような突風が鹿児島県で観測され樹木が倒れるなどの被害が出ています。引き通き、大雨や暴風に警戒し、海上では夕方から夜のはじめにかけて満潮時刻を迎えるため、高波や高潮にも厳重な警戒が必要です。
【四国】
17日(日)夜の初めにかけて台風が再上陸する恐れがあります。17日(日)夜遅く、日付が替わる頃まで、大雨や暴風に警戒が必要です。こちらも高知県高岡郡四万十町の窪川で1時間に86.5ミリと猛烈な雨(9月の1位の値更新)を観測するなど大荒れとなっています。今夜にかけて、局地的に1時間に80ミリ以上、猛烈な雨に警戒が必要。また、風も瞬間的には陸上で35メートルと樹木が倒れたり、走行中のトラックが横転するくらいの猛烈な風に警戒が必要です。海上の満潮時刻は、高知で17日(日)16時39分、高松で17日(日)21時45分です。高潮にも警戒が必要です。
【中国地方】
18日(月)の朝まで暴風に、昼頃まで大雨に警戒が必要です。17日(日)の夜が大雨や暴風のピークとなりそうです。夜暗くなると、暴風で飛ばされてきたものが見えず大ケガをする恐れがあります。不要・不急の外出はさけましょう。海上は高波や高潮に警戒が必要です。浜田の満潮時刻は17日(日)22時42分です。
【近畿】
18日(月)の朝にかけて大雨や暴風に警戒が必要です。本州付近には秋雨前線が停滞しているため、台風本体の雨雲が近づく前からすでに大雨となっている所があります。引き続き、大雨による土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水に警戒が必要です。また、海上では、高波や高潮に警戒が必要です。大阪の満潮時刻は17日(日)17時35分です。
●警戒期間 東・北日本
【北陸】
台風は17日(日)夜から18日(月)明け方にかけて北陸地方に接近する見込みです。17日(日)夜から18日(月)の午前中にかけて大雨や暴風に警戒が必要です。局地的には1時間に50ミリ以上、滝のような雨が降る恐れがあります。海上は高波にも警戒が必要です。新潟の満潮時刻は18日(月)2時06分、12時33分です。高波に警戒が必要です。
【東海】
18日(月)午前中にかけて大雨や暴風に警戒が必要です。すでに、三重県などでは台風本体の雨雲が近づく前から、秋雨前線の影響で局地的に非常に激しい雨の降った所があります。18日(月)に午前中にかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨に警戒が必要。また瞬間的には30メートル以上と看板や瓦が飛んできてもおかしくない突風の恐れがあります。台風が近づくと急に雨や風が強まるため注意が必要です。
【関東甲信】
17日(日)夜から18日(月)の朝にかけて大雨に、18日(月)の昼頃にかけて暴風に警戒が必要です。関東甲信地方は17日(日)夜から急に風が強まり、18日(月)朝まで強風・暴風の恐れ。鉄道やアクアラインに影響する可能性ありです。雨は18日(月)の朝までに止み、日中は晴れて内陸中心に最高気温35度近くまで上がり猛暑日になる所があるかもしれません。
【東北・北海道】
東北は17日(日)夜から風が強まり、18日(月)は北日本は大荒れの天気となりそうです。18日(月)いっぱい東北と北海道は大雨や暴風に警戒が必要です。海上では猛烈な風が吹き、海は大しけとなる見込みです。台風は速度を上げながら北日本に近づくため雨や風が急激に強まる見込みです。18日は不要・不急の外出は控えましょう。
※台風の進路や速度により、大雨や暴風の時間帯が変わることがあります。台風情報は最新のものをこまめにチェックして下さい。