＜ブンデスリーガ：マインツ0－1ケルン＞◇24日◇第1節◇メーヴァ・アレーナ
マインツの日本代表MF佐野海舟（24）が、ケルンとのホーム開幕戦に先発フル出場した。今季1部に復帰してきた古豪相手に、チームは後半終了間際に決勝被弾。黒星発進となった。
海外2年目のシーズン幕開けで、佐野は試合開始早々から空中戦に加わる。ペナルティーエリアの手前中央からシュートも試みた。前半32分には、ペナルティーエリア中央へ強めのグラウンダーのパスを通して、チャンスメーク。ダブルボランチの一角で、持ち前の豊富な運動量も披露した。
後半12分、敵陣深くでボールを回収すると、ドリブルでペナルティーエリアに進入。ゴール前にボールを供給する見せ場もあった。
しかし、同15分、MFパウル・ネベル（22）の決定機妨害による1発レッドでチームは数的不利に。苦境に陥った中でも42分には、敵陣でフリーになってボールを受け、エリア右へクロスを上げるなど、積極果敢に攻め込んだ。
そのまま0－0で勝ち点1を分け合うかに見えた最終盤に、力尽きた。45分、ケルンFWマリウス・ビュルター（32）に痛恨の先制ゴールを許し、そのまま決勝点の献上となった。
昨年7月、鹿島アントラーズからマインツへ完全移籍。昨季は開幕から全試合出場した。同リーグの日本選手で1982－83年にブレーメンの2位躍進に、主にサイドバックで貢献した奥寺康彦以来42シーズンぶり2人目の快記録を達成していた。総走行距離もリーグ最長の393・6キロだった男は、逃した今季初白星を次節こそ、つかみ取る。
