
<明治安田J1:C大阪1-1神戸>◇第27節◇23日◇ヨドコウ
セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(36)が、今季2点目となる先制ゴールを決めた。神戸に追いつかれてドロー決着となったが、C大阪の神髄が詰まった1点だった。
「いい崩しで(先制点が奪えて)いいスタートが切れたが、もっと連係を深めないといけない。もっとクオリティーのある選手がいるんで、満足してはいけない。2点目、3点目といかないといけない。それが悔しい」
2月のG大阪との開幕戦以来となる今季2点目(23試合出場)は、前半34分から最初の場面が始まった。
相手のクロスをキャッチしたGK福井を起点に、自陣から徹底的にパスをつなぎ続け、約50秒を費やし、のべ21人がゴールに関与した。
19人目のMFルーカス・フェルナンデスが右サイドから曲線を描くスルーパスを前線に出し、20人目のMF本間が左サイドから21人目の香川にやさしくパス。
背番号8は左足をダイレクトで合わせ、鮮やかなコントロールショットでゴール右へ仕留めた。相手の守備を回避して約50秒もボールをキープ。公式記録の得点時間は前半35分となった。
パスをつなげたDF畠中は「後ろからつなげたし、いい形で前に(パスを)入れたので結果、ゴールにつながって良かった。自分たちのサッカーで点を取れた」といい、アシストの本間も「自分も相手と駆け引きしていて、(香川の)左足にパスを出したら、打ちやすいだろうなと思った。アシストが付いたのは良かった」と振り返った。
一方で神戸のロングボール1本で同点ゴールを許したのは、引き続いての課題。
香川は「王者神戸は(中2日の)過密日程で万全ではなく、必ず勝てるチャンスはあった。僕たちのホームなんで、いいサッカーをしたではなく、勝たないといけない試合。それに尽きる」と渋い表情で「個人的には悔しい」と繰り返した。
2試合ぶりの白星を逃し、通算10勝8分け9敗の勝ち点38で、9位から10位へ後退。次節31日は優勝争いをしている5位広島との対戦になる。