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【甲子園】日大三・三木監督「選手たちはいい男になった」頂点逃すも最後は「ありがとう」一礼


沖縄尚学対日大三 閉会式で悔しそうな表情を見せる日大三・三木監督(撮影・上田博志)

<全国高校野球選手権:沖縄尚学3-1日大三>◇23日◇決勝◇甲子園

日大三(西東京)が、14年ぶりの夏の頂点をあと1歩のところで逃した。決勝戦で沖縄尚学に競り負け準優勝。「強打の三高」らしく新基準の低反発バットに対応しながら勝ち進んできたが、大一番で6安打1得点と攻撃陣が振るわなかった。

   ◇   ◇   ◇

思うような結果にはならなくても、やってきたことを貫いた。夏初制覇を飾った沖縄尚学をたたえる校歌が流れた後、日大三ナインの行動が注目を集めた。三木有造監督(51)に促され、応援団が集う一塁側アルプス席、外野席、沖縄尚学の応援団がいる三塁側アルプス席、そしてバックネット裏と順繰りに一礼。悔し涙をこぼす選手たちも必死に列に加わり、最後まで礼を尽くした。

「西東京大会の決勝でもやってきたことなんです。甲子園でも決勝まで来させていただいて、最後は皆で『ありがとうございました』とやろうぜ」。球場から鳴りやまない拍手が起こる。決勝まで勝ち上がった強さの神髄を4万5600人の観衆に見せた。

「強打の三高」を全国に広めた小倉全由氏(68=侍ジャパンU18代表監督)から、三木監督が2年前にバトンを受け継いだ。目下の課題は新基準の低反発バットへの対応だった。流行のデータ分析や最新機器にはなびかない。「ガッツ 気合 根性」の合言葉に沿って徹底的に振り込んだ。

時に午後11時まで及ぶ個人練習で打力を磨いたという本間主将が、初回1死二塁から右中間へ先制の適時二塁打を放った。だが、2回以降は沖縄尚学の新垣有、末吉の両2年生投手を前に打線が沈黙。逆転負けで14年ぶりの頂点を逃した。「選手たちはものすごい成長をしてくれた。いい男になりましたね」と指揮官。胸を張って東京に帰る。【平山連】

<日大三記録メモ>

◆東京勢が連続準V 昨年の関東第一に次ぎ決勝で敗れた。同じ都道府県が夏に連続準優勝は、山口県(63年下関商、64年早鞆)、沖縄県(90、91年沖縄水産)、京都府(97年平安、98年京都成章)、青森県(11、12年光星学院)に次ぎ5度目。

◆4度目準V 日大三は3度優勝しているが(春1度、夏2度)、準優勝も4度(春3度、夏1度)。春夏通算の準優勝回数では(1)広陵7(2)県岐阜商6(3)智弁和歌山5に次ぎ、PL学園など6校に並ぶ4位。

◆4人目の先発 近藤、山口、根本に次ぎ谷津が初先発。夏の1大会で同じ学校が異なる4人を先発投手に起用したのは初めて。谷津は大会初登板だったが、初登板で決勝戦先発は1916年の富永徳義(市岡中)以来、109年ぶり2人目。市岡中のケースはエースの松本終吉が準決勝の鳥取中戦で走塁中に右肩を負傷したため、捕手の富永が緊急登板した。

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