
全国高校野球選手権の大会本部は23日、酷暑の中で開催された大会中に起きた熱中症の件数などを発表した。
選手の熱中症疑いは大会を通じて計24件。このうち試合後のクーリングダウン中に症状が出たケースは5件だった。
49代表が初戦を終える第8日(13日)までの発生は計16件で、全体の67%を占めた。2部制で実施した第1~5日(5~9日)の間の計15試合での発生は8件で、この間の1日平均は1.6件、1試合平均では0.5件。第6日以降の10日間32試合(不戦勝の1試合を除く)での発生は16件で、1日平均1.6件、1試合平均は0.5件だった。
昨年の106回大会での選手熱中症疑いは計58件。
このうち試合後、もしくは試合後のクーリングダウン中に症状が出た選手は21件だった。
49代表が初戦を終える第7日までの発生が35件あり、全体の60%を占めた。2部制を実施した第1~3日の間の計9試合での発生は計8件で、この間の1日平均は2.7件、1試合平均は0.9件。
第4日以降の11日間39試合での発生は50件で、1日平均で4.5件、1試合平均で1.3件だった。
昨年に比べ今大会で件数が減少した要因については以下の点が考えられるとした。
<1>足に違和感があるときなどの訴えが早く、ベンチ裏に待機している理学療法士が早めに処置が出来て発症を回避できるケースが目立ちました。選手・指導者の熱中症予防への意識の高まりが背景にあると考えられます。
<2>例年、発生が目立つ初戦の間の気温が昨年より低かったことも影響していると考えられます(毎試合開始前にグラウンドで計測した気温の初戦の間の平均を比較すると106回が32.4度、今大会が30.3度でした)。
※大会を通して、毎試合開始前にグラウンドで計測している気温の平均は106回大会が32.4度、107回大会が31度でした
■107回大会の内訳
<2部制時=計8件>
【午前の部】第1試合=2件 第2試合=1件
【夕方の部】第3試合=4件、第4試合=1件(開幕日の1試合は発生なし)
※1日平均では1.6件、1試合平均では0.5件
<第6日以降=計16件>
第1試合=4件 第2試合=8件 第3試合=3件 第4試合=1件
※1日平均1.6件、1試合平均では0.5件
■106回大会の内訳
<2部制時=計8件>
午前の部=4件
夕方の部=4件(このうち3件が開幕日)
※1日平均で2.7件、1試合平均で0.9件
<第4日以降=50件>
第1試合=11件 第2試合=15件 第3試合=19件 第4試合=5件
※1日平均で4.5件、1試合平均で1.3件