
<全国高校野球選手権:沖縄尚学3-1日大三>◇23日◇決勝
沖縄尚学(沖縄)が日大三(西東京)を破り、夏の甲子園で初優勝した。沖縄県勢は2010年の興南以来、15年ぶり。比嘉公也監督(44)は選手として99年春のセンバツで優勝投手。指導者として08年春に続き夏の甲子園でも優勝監督となった。
1-1で迎えた6回、2死一塁から二盗成功。4番宜野座恵夢捕手(3年)が左前へ勝ち越し適時打を放った。8回にも2死二塁から宜野座が左中間へ適時二塁打を放ち3点目を奪った。
2年生コンビで日大三の強力打線を1失点に抑えた。先発は右腕の新垣有絃。1回に1点を失ったが2回以降、8回途中まで無失点に抑える快投。8回2死一塁からは左腕・末吉良丞が登板。無失点に抑えて胴上げ投手になった。
これで夏の甲子園の優勝投手は22年仙台育英(高橋煌稀)23年慶応(故宅雅己)24年京都国際(西村一毅)と4年連続で2年生となった。
日大三は14年ぶりの優勝を逃した。1回に1点を先制したが2回以降、得点を奪えず。3投手のリレーで相手打線を3点に抑えたものの及ばなかった。
◆沖縄尚学 1956年(昭31)に私立沖縄高として創立。83年から現校名。普通科、旧体育、難関大・国公立医学科などがある。生徒数は1026人(女子509人)。野球部は57年創部。部員67人。99年春、沖縄勢として初のセンバツ優勝を果たし、08年春に2度目の優勝。春8度、夏は11度目の甲子園出場で初優勝。主な卒業生にソフトバンク東浜巨、嶺井博希ら。所在地は那覇市国場747。末吉康徳校長。