
<ロッキーズ4-11ドジャース>◇19日(日本時間20日)◇クアーズフィールド
ロッキーズのカイル・キャロス内野手(23)が、縁深いドジャース相手にメジャー初本塁打を放った。
父エリック氏は、ドジャースで一塁手として91年から02年までプレー。92年に新人王を獲得し、野茂英雄氏やデーブ・ロバーツ監督らとドジャースの一員として戦った。また、兄のジャレッドは、投手としてドジャース傘下のマイナーでプレーしている。
キャロスは自身の父とロバーツ監督と同じ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)から、23年ドラフト5巡目(全体145位)でロッキーズへ入団した。
「6番三塁」で出場したキャロスは、6回2死一塁、右腕エメ・シーハン投手(25)が投じたチェンジアップを左翼席へ運び、メジャー初アーチを記録。8日にメジャーデビューしたばかりで、12試合目でうれしい初本塁打が飛び出した。
試合後には現地放送局のインタビューに応じ「ドジャース相手に、しかも父が初めてホームへ見に来てくれた試合でホームランを打てた。僕の人生って不思議なことが起きるんです。父とは野球でいろいろありました。だから試合に来てほしくない時もあったんです。今日は最初に2三振して、もう来ない方がいいねって思ったよ。でも、また招待できると思います」と話した。
つづけて「彼は私に写真を送ってきました。試合中に席を変えたりもしていて、験担ぎをしているみたいだったよ。でも、野球の迷信を知っているから、いろいろ試してたんだろうね(笑い)。父の顔はすぐに浮かびましたよ。最高の気分です。今夜は父とゆっくり話すつもりです。親子の時間を過ごしたいですね」と語った。
今季は打率2割7分、1本塁打、5打点。OPS(出塁率+長打率)は.818としている。