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【DeNA】藤浪晋太郎、左9人打線も米国で培ったマインドで「シンプル」投球 初先発5回1失点


中日対DeNA 力投するDeNA先発の藤浪(撮影・森本幸一)

<中日4-5DeNA>◇17日◇バンテリンドーム

DeNA藤浪晋太郎投手(31)が日本に帰ってきた。中日20回戦(バンテリンドーム)で移籍後初登板初先発。粘りの投球で、5回を5安打5奪三振1四球で1失点。勝利投手の権利を持って降板したが、リリーフが追いつかれた。日本のマウンドは阪神時代の22年9月23日広島戦以来1059日ぶり。同戦以来のNPBでの白星は消えたが、左打者9人を並べた相手打線にも落ち着いた投球で試合を作った。チームは延長12回に林琢真内野手(24)が決勝犠飛。4時間40分の熱戦を制し、約2カ月半ぶりの4連勝とした。

   ◇   ◇   ◇

藤浪は冷静に俯瞰(ふかん)した。1点リードの4回1死一、三塁、初球の150キロツーシームで中日宇佐見を三ゴロ併殺。思わずガッツポーズが出た。「ツーシームでゴロが欲しいところ。狙い通りゲッツーでしたし、いいボールだったと思います」としのぎきった。

2回に遊ゴロの間に1失点するも、許した安打は単打5本のみ。2巡目からはスライダーでカウントを整えつつ、150キロ超の速球をゾーンに集めて5回5安打5奪三振1四球で1失点。6回に2番手中川が1球目で同点ソロを浴びて白星は消えるも、注目を浴びたマウンドで試合を作り「アメリカにいたので、自分自身の勝ち負けはほとんど気にしていない。むしろ中継ぎの人たちに負担をかけてしまった」と悔しがった。

米国でのマインドの成長をそのままぶつけた。シンプルにゾーンへ集めて、有利にカウントを進めていく確率論の野球。内野安打やゴロヒットは仕方ないと割り切る。「今までの自分だったらフォームや配球のことをごちゃごちゃ考えがちでしたけど、そこをシンプルにできました」と視野が広がった。中日に左打者9人を並べられても「勝手に嫌がってくれる分には、好きなだけ嫌がってくれれば」と気にならなかった。

豊富な知識と潜在能力があるからこそ、シンプル思考の大事さに気が付いた。練習にもにじみ出る。キャッチボールの最初には必ず、細かいステップを踏んでフィールディング練習のように横や下から繰り返し投げる。バウアーも行っている「アスレチックスローイングプログラム」というもので「100球投げれば100球違うフォームとタイミングということから、どんな投げ方やバランスでも対応できるような投げ方を養う練習」と、無意識でもシンプルに正しく投げられる動作を刷り込ませた。

帰国後2軍含めて最多86球も、余力と手応えはある。「もっと長いイニングを投げて中継ぎ陣やチームを助けられるように」。大人な投球に成長をにじませる、3年ぶりの日本復帰登板だった。【小早川宗一郎】

◆スタメン全員左打ち 20年巨人は9月16日阪神戦で、青柳対策として球団史上初めて全員左打者を並べた(両打ちの若林を含む)。23年広島でも5月19日阪神戦で、青柳対策に全員左打者を起用。12年楽天では、7月7日西武戦で牧田の対策で9人全員左打者を並べた(両打ちの松井を含む)。ちなみに、藤浪がスタメン全員左打者を並べられたのは初めて。

▽DeNA三浦監督(藤浪について)「よく1失点で踏ん張ってくれましたし、よく勝負できてたと思います。(捕手の)トバ(戸柱)がうまく引っ張ってリードしてくれました」

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