
<明治安田J1:神戸0-1横浜FC>◇16日◇第26節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸がホームで19位横浜FCに敗れ、勝ち点を伸ばせなかった。
1点が奪えずに約3カ月ぶりの連敗となったが、この試合ではMF武藤嘉紀(33)が4月20日のFC町田ゼルビア戦以来、約4カ月ぶりに復帰を果たした。
後半14分にFW大迫勇也、DF広瀬陸斗とともに交代出場すると、同16分には右サイドで仕掛けてクロスを入れ、同37分にはカウンターのチャンスで相手ペナルティーエリア内までドリブル勝負。その2分後には相手の隙を突いた素早いスローインからビッグチャンスを生み出すなど存在感を示した。
勝利に届かなかっただけに笑顔はなかったが、自身のパフォーマンスには一定の手応えを得た様子。「これだけ長く待たせた部分もあるので、ここから結果で返さないといけない。期待に応えなくちゃいけない立場にあると思うので、結果にこだわっていきたい」と今後を期待させた。
5月に腰椎椎間孔狭窄の手術を受け、リハビリに取り組んできた。その間チームはFW佐々木大樹、FW宮代大聖といった中堅選手が結果を出してチームを引き上げてきたが、リーグ以外にもルヴァン杯、天皇杯、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)と複数の大会が控える中での昨季MVPの復帰は、何よりも心強いものになる。「僕らが入ったことによって、いい循環になればいい。チーム全員がいい競争の中でお互いにいい刺激を与えて、去年みたいに最後に笑っていられればいい」。リーグ3連覇に向けて、ここからチームを加速させていくことを約束した。【永田淳】