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【阪神】村上頌樹、長嶋さん追悼試合で完封10勝「気にしすぎず」完全アウェーで見せた集中の原点


巨人対阪神 3回裏を投げ終えグラブをたたく阪神先発の村上(撮影・滝沢徹郎)

<巨人0-3阪神>◇16日◇東京ドーム

カウントダウン再開! 阪神村上頌樹投手(27)が9回2安打完封勝利で、2年ぶりとなる今季10勝目をマークした。「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催された一戦。6月3日に亡くなったミスターへの感謝で染まった雰囲気の中で二塁すら踏ませず、今季3度目の完封勝利を挙げた。チームは今季25度目の完封勝利で、再び今季最多タイの貯金24。優勝マジックは2つ減って24だ。17日に先発する才木浩人投手(26)に最高の形でバトンをつないだ。

   ◇   ◇   ◇

いつにも増して完全アウェーの東京ドームで、村上が圧倒した。長嶋茂雄さんの追悼試合として行われた一戦。球場中がオレンジ色に染まった。ミスターへの感謝であふれた空間で、自分の仕事に徹した。

「長嶋さんの試合だったので。いい試合にしたいと思いながら投げていた。良かったと思います」

9回2安打完封勝利。打たれた安打は初回に浴びた泉口の中前打と、6回先頭岸田の三塁内野安打のみだった。9三振を奪い、二塁すら踏ませない圧巻の内容。自身今季3度目の完封で、2年ぶりとなる今季10勝目となった。

試合前からセレモニーが行われ、イニング間はビジョンで長嶋さんへの特別映像も放映。普段とは違う雰囲気でも集中力は切らさなかった。「自分のことをしようと思いながら投げていたので。気にしすぎずにやっていました」。

持ち前の「没頭」する力が生きた。幼い頃からマウンド上では疲れ知らず。少年野球時代は、2日連続で1日に2試合を投げきることなども多かった。多いときには2日合わせて約400球。それでも投げていて疲れたと思うことはほとんどなかったという。

「いっぱい投げて疲れた、というタイプじゃない。小さい頃からずっといっぱい投げてきて、投げる体力に関してはいっぱいある」

小さい頃から、疲労を感じないほど「抑えたい、勝ちたい。そのためにどうすればいいか」ということで頭が埋め尽くされている。野球が好きだから、投球時は没頭する。

この日も夢中で投げた123球。当初は前カード広島戦で登板予定も、雨天中止などでこの日に変更となった。藤川監督からは「本当に彼らしい投球。さすがにいいコンディションに整えてくれた。まずそこが素晴らしい」と絶賛された。

巨人戦の無敗記録も継続させ、チームの今季25度目完封勝利に貢献。優勝マジックも24に減少した。「2ケタに行きたかったのでよかった。まあ、チームが優勝するのが1番。もっともっと勝っていきたい」。

歓喜の瞬間まで気を緩めることなく、突き進む。【塚本光】

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