
<楽天3-1日本ハム>◇15日◇楽天モバイルパーク
楽天荘司康誠投手(24)が気迫の投球で83日ぶりの白星をつかんだ。日本ハム戦に先発し、今季最長の7回を4安打1失点8奪三振。5月24日同戦(楽天モバイルパーク)以来の2勝目に「チームが勝てばいいので、この時期は。でも、うれしかったですね。倒れそうです(笑い)」。チームは3連勝で6月20日以来の勝率5割に復帰。日本ハム戦の連敗も6で止めた。
「やっちゃったな」という初回から立ち直った。先頭五十幡にいきなり四球を与え、2番郡司には先制適時二塁打を打たれた。続くレイエス、野村は内野ゴロに打ち取り、最後は万波をこの日最速の155キロ直球で見逃し三振に仕留めた。カットボールが有効で2回から4回まで3者凡退。雄たけびを上げながら強力打線を封じた。
決勝弾の黒川と上がったお立ち台では「立ち上がりにやっちまったなって思って、ちょっとやべえなと思ったんですけど、クロ(黒川)もすぐ打って逆転してくれましたし、一輝さん(村林)、コブさん(小深田)とかの守備に助けられて、やっぱ野手陣はガチでえぐいなって」とチームメートに感謝した。
天敵の日本ハムを破り、3位オリックスを2ゲーム差で追走。チーム、荘司にとって大きな1勝となった。【山田愛斗】