
ヴィッセル神戸は16日にノエスタで横浜FCと戦う。15日は神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習。オンライン取材に応じた吉田孝行監督(48)は「ホームで必ず勝ち点3を取る」と強く意気込んだ。
前節のFC町田ゼルビア戦では、公式戦11試合ぶり、リーグでは8戦ぶりとなる黒星。リーグ首位から陥落して3位なったこともあり、指揮官は「本当に今の状況で連敗はできないと思うし、前節の反省を生かして勝つだけ」と連敗阻止に力を込めた。
今後は天皇杯、ルヴァン杯に加え、15日に抽選会が行われるアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も始まるため、常々口にしてきた「2チーム分の戦力」が求められる。現在のチームについて吉田監督は「去年の方が正直いい状況ではあったと思うけど、その状況に持っていかないと、ここから先戦えない。今はターンオーバーした試合で成長してもらっているという段階」と、昨季と比較して遅れながらも、複数の大会を戦っていくための戦力アップを敢行しているところと説明した。
その中で、前節にFW大迫勇也とMFジェアン・パトリッキが途中出場で復帰し、昨季MVPのFW武藤嘉紀が全体練習に復帰していることは朗報だ。若手や中堅の伸びを期待した昨季とは違う形になるが、指揮官が「実力も経験も、全てで申し分ない」という頼もしい存在がチームに厚みを加えることになり、ここから再び力強さを増した戦いを見せることにつながりそうだ。【永田淳】