【高校野球】前回登板で157球完投のエース橋本朋来 腕の張り抱えながら熱投も涙「自分のせい」

沖縄尚学対鳴門　鳴門2番手の橋本（撮影・上田博志）

＜全国高校野球選手権：沖縄尚学3－0鳴門＞◇14日◇2回戦◇阪神甲子園球場

鳴門（徳島）が甲子園で確かな爪痕を残した。

1回戦の天理戦で157球で完投勝利を上げた橋本朋来投手（3年）は先発を回避し、5番・中堅でスタメン出場した。

2回に先発の辻侑成投手（2年）が先制を許し、沖縄尚学打線が2巡目に入る3回から橋本が救援登板した。前回登板での腕の張りがありながらも8回まで沖縄尚学の強力打線相手にヒットを許さない圧巻の投球を見せた。しかし9回表に橋本との対戦が3巡目となった沖縄尚学打線に捕まった。3連打からのタイムリーを浴び2失点。それでも最後までマウンドを守った。攻撃は沖縄尚学の好投手陣相手にあと1本が出ず、完封負けを喫した。

試合後、橋本は「マウンドでは張りを感じなかった。自分のせいで負けてしまって本当に申し訳ない。今日は観客も多くて、とても気持ちよかったです」と大粒の涙を流しながら甲子園での躍動を振りかえった。