starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

礒貝洋光さんは斎場に泊まり込みで釜本邦茂さん告別式参列「安らかに、静かに眠ってください」


釜本邦茂さんの葬儀に参列した元G大阪の礒貝洋光氏(撮影・宮崎幸一)

10日に81歳で亡くなった「日本サッカー史上最高ストライカー」釜本邦茂さんの告別式が13日、大阪・吹田市内の公益社千里会館で営まれた。

Jリーグ発足当時にガンバ大阪の選手として釜本監督の下でプレーした元日本代表MF礒貝洋光さん(56)は、自身のG大阪入りにも大きく影響した恩師との別れに「Jリーグ始まって、縁があって一緒になった。安らかに、静かに眠ってください」と話した。

当時G大阪に加入するかどうかは、瀬戸際まで決まっておらず「ギリギリまでサインもしていない中で、最後にたどり着いた」といい、そこで最終的な決断につながったのが、釜本さんからの誘いだった。「頑張ろうっていうだけだったけど、それは大きかったですね」と明かした。

選手に対する言葉は「辛口」だったと振り返るが、常に選手を思った発言をする釜本さんを、指揮官として信頼した。「常にガンバ(クラブ)側じゃなくて、選手側のコメントが多いから、そういう意味では助かった。ずっと選手目線だった」と振り返ると、「当時弱かったけど、神戸に4万人とか入ると『ボーナス出してあげて』と(クラブに)言ってくれたりもした」と当時の裏話も明かした。

自身も「天才」と呼ばれたが、釜本さんのシュートや得点力は、別格だと考えている。「シュートはやっぱりずばぬけていた。足が悪くても、一発目に蹴るボールは素晴らしい。そうじゃなきゃ(代表で)75点も取れないでしょう。日本リーグでも200点以上。1試合に1点ぐらい取っている。さっき松本育夫さんと話したけど『やっぱりあいつはすげえな』と言っていて『そうですよね』となった」と信じられないような得点記録をたたえた。

前日に会場入りしていた礒貝さんは、斎場に泊まり込みで告別式を迎えた。「気持ち良くて爆睡しちゃって『何の役にも立ってない』と言われた」と笑ったが、恩師と最後の時を過ごせたことに「良かったです」と穏やかに話した。

先頭で棺を持ち、最後まで霊きゅう車を見つめて見送った天才プレーヤーは、今後のサッカー界に「(釜本さんを)超えるような選手が出て、日本サッカーが違う成績、成果を出してくれること」を期待した。

現在の肩書を問われ「サッカーとゴルフをこよなく愛する人、ですよね(笑い)」と話した礒貝さんは、「皆さんの前にももう1回出てこられたらいいなと思っています」と言葉を残して、会場を後にした。【永田淳】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.