
10日に81歳で亡くなった「日本サッカー史上最高ストライカー」釜本邦茂(かまもと・くにしげ)さんの告別式が13日、大阪・吹田市内の公益社千里会館で営まれ、生前親交のあった俳優の松平健(71)が弔辞を読んだ。
以下全文。
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釜本さんには多くの友人がいると思いますが、なぜ私なのか。釜本さんは以前、雑誌のインタビューで、自分が亡くなったら松平健に弔辞を読んでもらう、そんなことを冗談交じりにおっしゃっていましたことが、今回現実となってしまいました。
釜本さんには30年以上前にお目にかかり、国会議員を終えられた後に再会し、そこからの付き合いが随分増えました。大阪で仕事のたびに家に招待していただき、いつも楽しい時間を過ごさせていただきました。
釜本さんは、歴史や時代劇が好きだということで、私に自分の携帯の着信音なんだと聞かせてくれたのが「暴れん坊将軍のテーマ」でした。そんなときの釜本さんの笑顔は今でも忘れられません。それ以後、大阪に来るたびに家に招待していただき、釜本さんが主催されるチャリティーゴルフにも呼んでいただき、本当にいろいろとかわいがっていただきました。
私ならず、私の家族のことまで気に掛けてくれて、釜本さんのその優しさ、その大きさ、そしてパワー。私はいつも元気をいただきました。
そんな釜本さん(の訃報)が全国に報道された時、釜本さんのその偉大さをあらためて認識いたしました。
世界の釜本さんと親しく付き合いさせていただいたのは、今では私の誇りとなっています。本当にいつもありがとうございました。長い闘病、苦しさから解放され、どうぞ安らかにお眠りください。ありがとうございました。