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【甲子園】東大阪大柏原・竹本歩夢、激痛走る左手に友の父の形見ミット 気持ちが痛みに勝った


東大阪大柏原対尽誠学園 3回表東大阪大柏原1死、竹本は遊ゴロに倒れる。投手広瀬(撮影・藤尾明華)

<真夏のライラック:東大阪大柏原・竹本歩夢捕手(3年)>

<全国高校野球選手権:尽誠学園3-0東大阪大柏原>◇12日◇2回戦◇甲子園

3回1死。右手1本でバットを振ると、ボテボテの打球は遊ゴロに。「監督には打たなくていいと言われていた。でも、一塁まで全力疾走したかった」。全力疾走で一塁を駆け抜けたが、間に合わなかった。

10日、素振りをしていた時だった。「左手首に電気が走ったような痛みを感じバットが振れなくなった」。2日間、治療に専念したが痛みは引かない。「でも、試合に出ないという判断は僕の中にはなかった。痛みを言い訳に、試合に出ない方が迷惑をかける。痛くなったら交代する」。大阪大会では4番を打っていた攻守の柱。テーピングをぐるぐるに巻いて、8番捕手で強行出場した。5回2死二塁の好機で、土井健大監督(36)と相談の上、交代を決めた。

今大会メンバー外の清水禄偉(ろい)内野手(3年)から、亡き父の形見のミットを借りて出場。「これをつけたら、不思議と全然痛くない。ミットからパワーが伝わってきた」。中学時代、大阪球道ヤングで一緒にプレーし、清水の父からは、よく野球を教わった。「清水のお父さんのためにも頑張ろう」という気持ちが、痛みに勝った。「甲子園は小さい頃から憧れの場所。いつかプロになってこの場所に戻ってきたい」。そのときは思う存分、走り回る。【保坂淑子】

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