
2003年の阪神リーグ優勝時に4番を務めた桧山進次郎氏が、7月に大阪市内で行われたトークショーで、阪神佐藤輝明内野手の好調の要因を技術的に解説した。
同じ左の強打者として活躍した桧山氏は、若い頃の自身と佐藤の姿を重ね合わせ、「(自分の)若い時はめちゃくちゃ三振していた。ワンバンになるようなボールを振っていた」と振り返る。
その上で、今季の佐藤が3冠王も狙えるほど打撃を進化させた最大の要因を「振らなくなったこと」だと指摘した。
技術的には「右手を重視している」ことが大きいという。むやみに振り回さず、右手主導でバットのヘッドを走らせることで「壁」ができ、ボール球の見極めが可能になったと分析。
「見逃し方も、ドンと見逃せる。技術が上がりましたよね」と、その成長に目を細めた。