
第107回全国高校野球選手権(甲子園)で、部内での暴力事案があった広陵(広島)が10日、出場を辞退した。同校は7日1回戦で旭川志峯に3-1で勝利していた。14日2回戦で対戦予定だった津田学園(三重)は不戦勝となった。
角田克大会会長(朝日新聞社社長)は「対戦校、旭川志峯さんにご迷惑をおかけしていることになる。県大会の段階でも対戦校は広陵高校に負けて敗退していった訳ですから。結果として残念なことになったので、こういうことがないように、今後、二度と起こらないように」と話した。
インターネットのX(旧ツイッター)では、旭川志峯や広島大会で広陵に敗れて準優勝だった崇徳に関するワードがトレンド入り。広陵の出場辞退のタイミング次第では、結果が異なった可能性を気の毒がる声が挙がった。
旭川志峯は試合後のあいさつで、数選手が広陵の選手と握手をしなかった場面がネットで「握手拒否」として拡散。実際は速やかに整列しようとしただけだった。広陵の騒動まっただ中での試合で、旭川志峯も注目を集めることになったが、試合は力を出し切った上での敗戦。ナインは試合後やり切った表情を浮かべていた。