【甲子園】出場辞退の広陵の不適切事案 1月22日、部員間暴力により被害生徒は３月末に転校

広陵

全国高校野球選手権大会に出場している広陵（広島）が10日、出場辞退した。兵庫・西宮市内で取材対応した同校の堀正和校長が明らかにした。

これまでに夏の甲子園で出場辞退に至ったケースは6校。1922年（大11）新潟商、39年帝京商（東京）、同年日大三中（東京）、05年明徳義塾（高知）、21年宮崎商、同年東北学院（宮城）で、不祥事での辞退は05年明徳義塾のみで107回の歴史がありながら過去に1校しかなかった。

◆広陵の不適切事案　今年1月22日に硬式野球部の部員間で暴力を伴う不適切な行動が発生。日本高野連にも報告し、3月5日の審議委員会で指導が決定。野球部には厳重注意、当該部員には1カ月間の公式戦出場禁止が下された。被害生徒は3月末で転校した。今大会直前、SNS上で保護者とみられる投稿から騒動が拡大。大会本部は8月5日、同校に既に厳重注意したことを公表した。同6日に広陵が謝罪文を出し、大会本部も同日「全国高校野球選手権大会出場の判断に変更はない」と発表した。7日の1回戦に勝利後、8日に同校ホームページで現状報告を行い、6月に第三者委員会設置して調査中だと発表した。