
暴力行為をめぐって広陵(広島)の堀正和校長が10日、兵庫・西宮市内で取材対応し、夏の全国高校野球選手権大会の2回戦以降の出場を辞退すると発表した。
今年1月22日に部員間で暴力を伴う不適切な行動が発生。日本高野連にも報告し、3月5日の審議委員会で指導が決定。野球部には厳重注意、当該部員には1カ月間の公式戦出場禁止が下された。ただ、今大会の直前、SNS上で保護者とみられる投稿から騒動が一気に拡大。報道でも連日のように報じられ、世間から批判の声が上がり、同校がSNS上で「爆破予告」を受けるなどの被害があったと明かし「校長として生徒、教職員、地域の方々の命を守ることは、最優先することだということも踏まえて(出場辞退を)決意しました」とした。
9日に理事会を開催し、全会一致で「出場辞退」が決定した。選手には、部長を通じて同日に伝えられ、この日の午前中にナインは失意のどん底で宿舎を出発。広島に戻った。