
全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)が10日、出場辞退することが決まった。
今年1月に発生した暴力事案の騒ぎが収まる気配を見せず、SNS上ではさまざまな批判的な意見が殺到していた。7日の初戦・旭川志峯(北北海道)戦は勝利し、14日に津田学園(三重)戦が予定されていた。
これまでに夏の甲子園で出場辞退に至ったケースは6校。1922年(大11)新潟商、39年帝京商(東京)、同年日大三中(東京)、05年明徳義塾(高知)、21年宮崎商、同年東北学院(宮城)で、不祥事での辞退は05年明徳義塾のみ。夏は今年で107回の歴史がありながら1校しかない。
直近の21年の両校は新型コロナによるもの。1922年の新潟商も選手の発熱から校長判断で棄権となった。39年帝京商と日大三中はともに出場選手の資格問題が発覚したことによるものだ。夏の甲子園で不祥事での辞退となると20年ぶり2度目のケースとなる。