【甲子園】県岐阜商は雨天順延の11日初戦へ…生まれつき左手の指欠損の横山温大ら調整

雨天中止となり室内練習を見る県岐阜商の藤井監督（撮影・上山淳一）

3年ぶり31度目の出場となる県岐阜商は、雨天中止を受けて午前7時過ぎから甲子園球場で室内練習を行った。

昨夏に就任した藤井潤作監督は「大阪来て10日ぐらいたちますので、選手たちも早くやりたくてワクワクしてると思います。早くやりたいのが本音だと思います」と教え子の気持ちを代弁した。

背番号9をつけてメンバー入りする横山温大外野手（3年）は生まれつき左手の指が欠損している。ハンディキャップを背負いながら、地方大会でも主軸として活躍。決勝では3打数3安打に盗塁3個と気を吐いた。河崎広貴主将（3年）は「自分たちも頑張らないといけないなっていうのは思いましたし、横山がいたからこそ、こうやって自分たちもはい上がれた」と語る。「打つと盛り上がるし、流れに乗れる」という不屈の男の一打にも期待しながら、11日の初戦へ備える。