
東の横綱への対策は抜かりない。公立校で唯一8強入りした県岐阜商は18日、兵庫・西宮市内で準々決勝へ向けて調整。春夏連覇を狙う横浜の好投手陣を想定して、打撃マシンを145キロの直球と左投手のスライダーに設定して目を慣らした。
生まれつき左手の指を欠損するハンディをものともせず3試合連続安打中の横山温大(はると)外野手(3年)は「今までで一番速いピッチャー陣だと思う。いかに食らいついていけるかだと思うので、コンパクトに大振りせずに内野の間を抜いていったり、低いライナーが打てたりするように」と心がけた。公立校の意地もある。藤井潤作監督(53)は「相手打線をどれだけ抑えられるか。7回までに3点以内の勝負に持ち込めれば」と展望した。