
<DeNA3-4巨人>◇9日◇横浜
DeNAがシーソーゲームで粘り負け、2連敗で2位巨人に2・5ゲーム差に引き離された。今季の対巨人はこれで5勝12敗1分けで、7試合を残してカード勝ち越しの可能性は消滅した。
3回に幸先よく先制に成功した。3回1死三塁、巨人又木に追い込まれながらも梶原昂希外野手(25)が内角高めの144キロ直球を振り抜いた。高く舞上がった打球は、右中間を破る先制適時打。さらに快足飛ばして間一髪で三塁まで陥れた。「犠牲フライでも良いと思ってとにかく事を起こそうと思い打席に入りました」と食らいついた。さらに続く蝦名達夫外野手(27)の浅めの右犠飛でスライディングで本塁生還。武器の俊足で1点をもぎ取った。
しかし先発のアンソニー・ケイ投手(30)がリードを守り切れない。直後の4回2死二塁、巨人岸田に中前適時打を浴びて1点差に。さらに6回1死、泉口に同点ソロを浴びると、中前打と四球で一、二塁。すきを突かれて二塁走者キャベッジに三盗を許すと、代打坂本に勝ち越しの適時二塁打を浴びた。
6回途中7安打3失点で降板が告げられ、歩いてベンチに戻りながら怒りが収まらず。ベンチに戻るとグラブを放り投げて帽子もたたきつけた。それでも怒りは収まらず、叫び声を上げながらベンチを3度力いっぱい殴りつけて感情を爆発させた。
ケイは配信コメントで「今日は調子が良かったですが、相手のアジャストが良く複数失点してしまいました。踏ん張れずに悔しい思いがあります。この後、チームが逆転することを願っています」とコメントした。
7回には強行策で1死一、二塁から蝦名が左翼フェンス直撃の同点の適時二塁打。しかし直後の8回に伊勢大夢投手(27)が1死満塁から大城卓に決勝犠飛を献上した。