
楽天武藤敦貴外野手(24)が「絶対本塁にかえってくる男」継続でチームを勢いづける。3日に1軍再昇格すると5日からのオリックス3連戦では全試合に代走出場し、全てで本塁生還を果たした。
5日は延長11回、四球を選んだ浅村の代走で登場すると、黒川のサヨナラ打にヘッドスライディングで本塁を陥れた。「(足が)速い人がいる中で僕を信頼して送り出してもらえている。結果につながって何よりです」。試合中もベンチ裏の通路でのウオーミングアップを欠かさず「先読みして、体をそこに仕上げられるように心がけています」と仕事を全うする。
一方で、打にも力を注ぐ。「いい角度でいい打球を飛ばせるようなバットの軌道をつくるため」と父・剛さんからのすすめで7月下旬から打撃練習時にフラットバットを使用。好感触を得て、1日の2軍DeNA戦では2本塁打を放ちアピールにつなげていた。
チームは3位オリックスに2・5差と迫る。中島、黒川ら01世代野手の活躍も光る中、負けてはいられない。「先発でも途中出場でも準備をしっかりして、チームのためにダイヤモンドを駆け回りたいと思います」。若鷲の躍動もピースにAクラス入りを目指す。