
<高校野球長崎大会:創成館3-2波佐見>◇23日◇準々決勝◇たちばなしんきんフィールド・オブ・ドリームス
長崎に森下翔太がいた! 大会3連覇を狙う創成館が接戦を制して4強入り。阪神森下翔太外野手(24)と同姓同名のエース森下翔太投手(3年)が5回2/3を投げ、6安打2失点(自責1)と試合を作った。
6三振を奪うも4四球を与えるなど持ち味の制球が乱れ、5回と6回に1点ずつを許した。「自分の思うような投球ができなかった。もっと粘れたと思うので、そこは反省です」と唇をかんだ。
阪神森下と同姓同名。「よく言われます。周りの人とか、最初に会った人に『一緒だね』ってよく言われます」。高校入学時、森下はプロ1年目。今では虎の主軸を務め、球宴ファン投票で最多得票を集めるほどの人気選手に成長した。自然と自身の注目度も増し、「名前に負けない投球をしないと。注目されながらいい投球をしたい」と意気込む。
入部当初は最速120キロにも届かなかったという。地道な努力を積み重ね、今では同149キロを誇る。部員100人を代表し、今大会で初めて背番号1を背負う。「誰よりも練習して、『背番号1をつける』と思ってやってきた。結果が出ない時期もあったんですけど、絶対に諦めることはなかったです」。
目標の甲子園出場まで、あと2つ。聖地マウンドに上がれば、一躍脚光を浴びる可能性もある。「目立つのは好き。その中でチームを勝たせられるような投球をしたい」。「森下翔太」の名前に恥じない快投を誓った。